第7話

何か予定があると月日が経つのは早いもので、気が付けば遠征任務当日。

護送車に乗り込み、三重県へ向かった。

初めは格子窓から外を眺めていたが、暇になってきた。

マットが敷かれた床の上で寝っ転がりながら推理小説を読むオリオンに文句を呟く。

「任務書を読み返したら?それか貸そうか?」オリオンは読み終わった一冊を私に見せてくる。

「えー、、、やだ〜」

移動中も任務書を読むなんて頭可笑しいとしか思えないよ、、、推理小説はよく分からないし。

周りの隊員は寝ていたり揺れる車内で将棋を指していたりしている。

「ルナ、暇なら俺とユウヒとトランプするか?」

アサヒの手にはトランプカード。

「えっ、やるやる!!」

丁度暇だったしトランプは好きなので大賛成。

トランプではババ抜きやハイ&ローをする。勝敗はアサヒが強かった、、、。

その後、アサヒとユウヒとトランプをしたり寝ていたら三重県に着いていた。

護送車の扉が開けられ、私達は外に出る。

建物は全壊か半壊が殆どであり、道路は舗装もされず土がむき出し、東京とほぼ変わらない風景だった。

自分の武器を受け取り、一斉に散らばる。

私の武器はライフルなので出来るだけ高い建物に移動し、組み立てていく。

組み立て終わった時、誰かに話しかけられた。「狙撃手なんだ」後ろを見ると花菖蒲はなしょうぶの腕章を付けている女の子が武器を片手に立っていた。歳はあんまり変わらないと思う。

「三重支部の人だよね?」

「そーだよ〜!そう言う君は桜の腕章、、、東京支部だね?何してたの?」

私はその質問に答えた。「リピットは日没後にしか現れないから、、、日没待ちかな〜」空を見ると夕暮れの時間、もうすぐだ。

女の子は「お互い頑張ろ!」と言い、何処かへ行ってしまった。








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