廃墟の箱庭

相川美葉

第1話

カーンカーン

耳元で鳴り響く金属の音で目が覚めた。

目の前には制服姿のレン。

「ルナ、起きろ」

「あと一時間、、、」

眠そうに返事をすると、無言で布団をひっぺがされた。

今は夏だけど布団に包まるのは最高!

ひっぺがされた布団を何とか取り戻そうと、必死に握り締める。

「おい!離せ!」

「やだ!布団が離してくれないんだ〜!」

少しの間、布団の取り合いをしていたら急に「そうか、ルナは朝飯がいらないんだな?」と、ニヤリしながら聞いてきた。

「朝ご飯を人質に取るなんて、、、卑怯だ〜!」

「なんとでも」

パッと布団を離され、布団は私のところに戻って来た。

「じゃぁオレは言ったからな?食べられたくないなら、さっさと制服に着替えて食堂に来い!」

警告され、レンは部屋から出て行った。

お腹が空いていたし、朝ご飯は食べたいので、のそのと制服に着替える。

白色のシャツにループタイ、黒色のスカート、左腕に桜が描かれた腕章を付ける。


ループタイの色は所属部署によって違う。

赤色はリピットと戦う『戦闘員』

青色は怪我の治療を行なう『治療員』

黄色はリピットの情報などを扱う『オペレーター』

緑色は戦闘員の中でも強い『特殊戦闘員』(訳して特戦員)

紫色は武器を作ったり、オペレーターと強力してリピットの研究をする『研究員』

私とレンは赤色なので戦闘員だ。

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