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　　　　妙に哲学的で賞

　　　　　　by noran

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◇ノラン評

　好き！　自分の影に色がついてて泣いちゃう主人公が、色がついている私の影がかわいいと思えるまでのお話がこんな短さの中にきっちりおさまっている！　カラードという言葉が、色々な意味でとらえられる時代。まずお題の「手」の写真から、手ではなく色付きの影に注目したその着眼点からして、常識を疑う心を持たれているのがわかる。

　そして、きっちりとした意思をもたれているけれど、その定規はとても繊細で儚く脆い。でもその脆さをも含めて、自分自身で愛している。そんなお人柄が伝わってきた。

　好きです。