第81話 閑話休題!絶倫薬エナジーローズ

 前書き失礼します。R15程の話になっているかもです。若干の性的と思われる表現があるのでご注意を。要約すると、エナジーローズには、バイアグラの効果があることが判明する内容です。メイドさんが少し暴走気味で夜の営みの話があり、不快な方は読み飛ばしを!


 リラはロイを心配そうに見ていた。


「その、ソニアは魅力的で好きです。でも、その、あれ?いや、その、おかしいな。大丈夫になった?何で?」


「どうしたのですか?リラさんに抱きしめられて興奮した変態さんですか?大丈夫ですよ。貴族の男なんて大抵変態ですから」


「その、治ったというか、抱かなかったんじゃなくて、抱けなかったんだ」


「何故ですか?ソニア嬢はあの綺麗な収納持ちですよね?女の私から見ても綺麗よ!あの女をモノにしていないなんて不能としか思えなくてよ」


 ロイは俯いてしまった。


 がしっ!


「ちょっと!何をしてるんですか!」


「嘘おっしゃい!股間をこんなに膨らませておいて何を言っているのですか?そうなのですね!貴方、女ではなく男を愛でる人だったんですか!?」


 ロイは蒸せた。何故こんな変な話に、しかも女性がいる前でなっているのか意味が分からなかった。


「いや待て!俺はそんな変態じゃない!女にしか興味はない!って何を言わせているんだ!」  


「じゃあ何故抱かないの?」


「あんたが今言った理由だよ」


「不能とおっしゃいますの?」


 ロイは顔を真赤にして頷く。


 メイドはジロリとギルドマスターを見た。


「ギルドマスターさん!エナジーローズの効き目は噂通りなのですか?」


「な、なんのことだ?」


「元気になるのでしょう?最近領主様は私を寝所に呼ばれる時に飲んでいらして、それはそれは・・・」


 暫く少年誌に書けない話が続いた。


「話がそれましたが、ロイさん、貴方エナジーローズの効能が巷で噂になっているのを知っていますか?」


「いえ・・・」


「貴方のことは恐らく新たな発見よ。数日飲み続け、不能がどうなるか確認した方が良いわ」


「えっ?」


「巷では絶倫薬と言われているのよ。つまり夜の営みの時、男の人が元気になるの。領主様もそうだから多分間違いないわ」


 またもやメイドが夜の営みの話しをしだしたのでロイは止めた。


「つまりエナジーローズの効果には、俺達が思っているのとは違う需要があると言うことですか?それで奥様方がこぞって買うのですか?」  


「夜の営みに不満があったり、新たな子供を授かりたいかですわ」


 ギルドマスターは顔を逸らしていたが、メイドに捕まる。


「ギルドマスター様?知っていらしたのですわよね?」


「ゴホッゴホッ。噂を聞いたから、安全かどうか試そうとしたんじゃ!」


「分かりました。そう言うことにしましょう。所でロイ様、護衛依頼は受けて頂けますわよね?」


 「あ、ああ。もちろん。で、出発はいつで、滞在日数は?」


 そうして絶倫薬としての存在に、制作者側が気が付いた日となった。

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