　物語の舞台となるヴェルドラ連邦に所属するグランディア帝国があるのは、かつては100を越える国が乱立した広大な大陸で、オーストラリア大陸ほどの広さだ。現在では三つの陣営だけが存在している。

　それら三つとは、アルティア帝国、ヴェルドラ連邦、そしてソルグレイヴ王国。それぞれが独自の文化と軍事力を誇り、互いに牽制しながらも均衡を保っている。この三つ巴の関係は、戦争を回避するための抑止力となっており、仮初の平和な時代を築いている。

　しかし、人同士の戦争はないが、危険な魔物が我が物顔で闊歩し、人は魔物との生存競争を強いられている。

　- アルティア帝国は大陸の西部に根を張り、豊かな自然資源と強力な騎士団を誇っている。彼らは伝統と名誉を重んじ、古くからの魔法技術を守り続けている。

　- ヴェルドラ連邦は肥沃な平野が広がり、民主主義と商業の自由を掲げており、技術革新と経済発展に力を入れ、多様な民族が共生している。連邦は三国の中で最大だが、二つの国に挟まれている。また、アルティア帝国とソルグレイヴ王国との間には隣接する国境がなく、陸路での貿易はヴェルドラ連邦経由となる。

　- ソルグレイヴ王国は大陸の東部に位置し、厳しい山岳地帯と深い森林を抱えており、優れた探索者と狩人を輩出し、隣国との交易で繁栄している。

　物語の舞台はヴェルドラ連邦内で、二番目に大きな国力を持つグランディア帝国となる。貴族制を取り、アルティア帝国と隣接するこの国は、貴族たちが政治、経済、そして軍事において重要な役割を果たしている。首都マグナスは壮麗な宮殿と広大な庭園で知られ、貴族たちの富と権力の中心地となっている。

　ヴェルドラ連邦は大小様々な国々が集まり形成された政治体制で、普段は各国が互いに牽制し合いながらも、外敵からの脅威に直面した際には盟友として団結し対処してきた。連邦の結束力は、魔物や外部の脅威に対抗するため、軍事的、経済的、政治的な資源を結集し、一致団結して対処している。

　ロイたちはグランディア帝国の貴族社会の中で生きており、彼らの冒険は貴族制の影響下での人々の生活や、国家間の複雑な外交関係を探求することになる。三国の歴史は約500年にわたり、今後も続くことは誰もが疑う余地はない。

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