H小学校卒業生 Cさんのインタビュー文字起こし
・H小学校卒業生 Cさんのインタビュー文字起こし
弟の同級生からクラスでいじめがあって、弟も加担していると聞いて、両親と中学生だった自分で家族会議を設けたことがあるんです。
父は教師で厳しいひとだったので、相当強い口調で問い詰めていました。
弟は最初黙っていたんですが、そのうち泣き出して、「だって、気持ち悪いから」って言ったんです。
父が激昂して、そんな理由でいじめていいと思ってるのかと聞いて、母が止めに入ったんですが、どうもおかしいぞと。
弟が変なことを言い出したんです。
いじめられてる子は最初いなかったって。
あの状況で嘘を言ったとは思えないし、誤魔化すにしては言い分がおかしいので、三人で落ち着いて話すように言いました。
どうも、いじめられている子はある日、急にクラスに入ってきて、病気か何かでずっと休んでいる子の席に座ったらしいんです。
弟は「誰だあの子は」と思っていたけど、クラスの他の子たちは普通に話しかけていて、自分がおかしいのか不安になったそうです。
何人かは同じ違和感を覚えたらしく、できるだけ関わらないようにしていたそうです。
それから、該当の子の無視が始まって……ということでした。
集団ヒステリーというのか何かわかりませんが、予想しない形で家族会議が終わりました。
その後、弟のクラスの連絡網を確かめたんですが、確かに該当の子の名前がないんです。
しばらくして、新しい連絡網が配られて、その子の名前が追加されていました。
弟は私立の中学に行って、それ以来小学校時代の同級生とは関わらないようにしているそうです。
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