H小学校卒業生 Bさんのインタビュー文字起こし
・H小学校卒業生 Bさんのインタビュー文字起こし
いじめはなかった、っていうことにしたいんじゃないですかね。
実際はありましたよ。
無視したり、私物を捨てたり。机と椅子がなくなっているときもありました。
親も一緒になってその子(以下、Kさん)の家だけ連絡網を飛ばしたり、考えられないですよね。
主犯というか、無視しようと言い出したのが、街で古くからある神社の娘(以下、Yさん)で、大人たちも悪く扱えなかったんじゃないですかね。
僕はそういうのが嫌だったんで、Kさんに積極的に話しかけたり、グループワークで同じ班に呼んだりしていました。ちゃんとやめろって言えたらよかったんですけど、そうもいかなかったんで。
あるとき、Yさんにやんわりと釘を刺されたこともありますよ。
とは言え、僕の方が身体も大きかったですし、怖いとも思わなくて、「Kさんに話しかけるなってポスターを貼ったのはお前か」って逆に問い詰めました。
そうしたら、違うと言われて。貼ってないじゃないんですよ。
「話しかけるなって意味じゃない」って。どういうことだと思って尋ねたんですが、「もう意味がないからいい」と言われてそれきりでした。
その後、Yさんが学校に来なくなって、Kさんへの嫌がらせも徐々になくなった記憶があります。
でも、見てください。卒業アルバム。これひどいでしょう?
Kさんの写真なんですけど、すごくぼやけて、普通有り得ないじゃないですか。
これ、あのポスターと同じものを使ってるんですよ。
写真屋まで巻き込んでこんなことしますかね。
後日、落丁があったとかで、すぐ回収して新しいものを送るって連絡が来ましたけど、もう関わりたくないですから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます