尾巻法師

 オヤツに柿の種を食べていたら、仮歯付近に刺さって痛かった。それもこれもコウジのせいである。


 八つ当たりは承知の上で一首詠んでみる。


柿の種 仮歯の縁の 刺激つらみ

我が口中は 紅に濡れつつ 

尾巻法師


 某SNSで、このくだらないモジり和歌を詠んでいたら、遊んでくださる方がいた。創作界隈は面白いのである。


短編の名手、西しまこさん

和歌が素晴らしい作品を書いていらっしゃる。

天翔る美しの国【零の巻】――あなたしか、見えない

https://kakuyomu.jp/works/16817330666113498321


もうお一方は淀川大さん

https://kakuyomu.jp/users/Hiroshi-Yodokawa

ミステリがとても面白い!


元歌は百人一首


秋の田の 仮庵かりほいほの 

とまをあらみ

わが衣手ころもでは 露にぬれつつ

天智天皇


 嗚呼、くだらんことしてないで、私も真面目に書こう……。


 私はコウジに対する恨みつらみ(八つ当たり)の昏い感情を、なんとかホラーやミステリに落とし込めないだろうかと考えながら、プロットを練るのであった。


 未だ落とし込めてはいない。(2024年現在)

 全部コウジのせいだ。(再び八つ当たり)


つづく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る