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「行方不明者が一万人を超えるというのは、やはりカビラが発生していることの証左です。明確な対処法が存在しないためアドバイスも難しく、現状、今までに功を奏した可能性のある治療法を試してみるしかありません」
星殺しの罪は重い。恒星であれば猶更だ。
「先生はきっと知らないだろうけど、お月様というのは青くて冷たくて内側から光輝いているんです」
少年は仕方ないなァ、という風に言った。
「輪郭が曖昧なのはあまり良いことではありません。ザラヒィーに行って薬を貰って来た方がよろしいと思います」
彼女にそう言われて、今さら自分の現状がひどく恐ろしく思えてきた。一月ほど前から妙に外殻が柔いなァ、とは感じていたが、いつの間にか症状は随分悪化していたらしい。
「ちょうど明日の三十時にシャ行きの列車が来ますから、それでザラヒィーに行かれるのがよろしいかと。対処が遅れて融けてしまった方もいると聞きます」
ミキの季節、シャシたちは皆カガンの星に帰る。何故かは知らない。
どろどろに溶かすと、ラは綺麗に鳴きます。
星は混ぜた方がいいでしょう。そうした方が成形が楽です。湖底に真珠(直径が1メートル程の大きさで、光沢が青いもの)が4、5個見えてきたら一度掻き混ぜるのを止めます。-119℃に冷えるまで放置しましょう。炎を使って一気に冷却してしまいたくなる気持ちも分かりますが、自然に、ゆっくりと温度を下げていくことが重要です。
-119℃になったら
無限を知らねば猿であり、有限を知らねば人でない。
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