ハはとても臆病で、しかし誠実であった。

村の人達は、よくハのことを助けた。

街の人達は、よくハのことを騙した。

9/12と同じ世界

「何故（なにゆえ）石を積んだおるのだ」

「故（ゆえ）もなにもございません。積まねばならぬから積むのです」

「石は積まねばならぬもの。だから私は積むのです」

ゥワレァゥラ様が迷わず来れるよう、家の軒先に珊瑚を吊るす。

海辺の集落。

珊瑚は白いものの方が良い。

ゥワレァゥラ様　神様とか精霊みたいななにか。名前はよく分からなかった。多分こういう音だった気がする。

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