第29話
こうした話が、良いわけではないと思いますが、書いておきます。
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ドストエフスキーは、『貧しき人々』を書いています。
この小説は、マカールという男性とワルワーラという女性が出ています。
しかし、読んでみて思うのは、マカールとワルワーラは、破局します。ワルワーラは、最後、ブイコフという男性の妻になります。
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マカールは、物凄く詩的な手紙を書いていますが、これでは、マカールは、破綻するだろう、と50歳前後になって思います。
いえ、僕だって同じだと思います。
それは、僕ら、若い時は、好きな人が出たら、ミュージシャンの歌詞を借りて、「あなたのことを思っている」みたいに、書いていますが、そうした場合、僕らは、メロドラマか少女漫画、青春ドラマの世界にいて、「恋に恋する」状態になっていると思います。昔、作家の野坂昭如さんが、「恋に恋する」ことを悟ったとあったのですが、僕も、同じだと思います。
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ドストエフスキーは、『貧しき人々』では、ロマン主義な文学を言っています。
しかし、と思います。
ドストエフスキーは、先妻マリヤとの関係がこじれ、愛人とも上手くいかないとき、恐らく、40代で書いた『地下室の手記』は、あれは、読むのが、僕でも、最近、辛い。
『地下室の手記』の男は、あんなに「オレは、お前のことなんて知るか」「お茶さえ飲めたら、世界が滅んでもいいんだぞ」なんて言葉は、本当は、僕でも聴きたくない。
だが、僕でも、同じような経験をしたら、「この話を読むのが、辛い」と思います。僕の先生も、『地下室の手記』を読みたくないと言いましたが、僕も、同感です。
ここで、僕が、思うのは、やはり、プライベートは、大事だと思います。
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ここまで書いて思ったのですが、僕の文章を読んで、辛くないだろうか?と思います。
しかし、読んでくれている人がいたら、感謝申し上げます。
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