第22話

 確かに、「毒親」なんて言葉があります。

 僕も、「ああ、うちのお父さん、お母さんは、毒親」と思いますが、だが、子供のころから、そうだったのか、毒親になりたくて、毒親になったのか、となると違うと思います。

 …

 毒親に対応できない。

 それで、親から離れて暮らす子供はいっぱいいると思います。

 ただ、と思います。

 僕は、気が弱くて小心者なのだろうけど、そんな親でも「優しさ」を発揮しようよ思っていたことはあったと思います。

 優しさや愛情がない人ばかりではないと思います。

 誰でも自分の息子や娘へ愛情を掛けようとしていると思います。

 だが、その愛情や優しさを「間違えた」から、息子や娘がいけない方向へ行くと思います。

 …

 僕は、家を出ることができない臆病者と思いますが、だが、最近、分かった。お父さんでも、お母さんでも、優しさを発揮しようと頑張っている。だが、結果が、不毛だったりする。

 だが、僕は、お父さんに「お父さん、愛情をかけているのは、分かる」「本当は、お父さん、優しいからね」と言うべきだと思いました。

 確かに、教育評論家の先生や精神科医の先生が、言っているのは、僕でも分かります。「そんな表現はいけない」とありますし、そんな書籍がいっぱいあります。僕は、そんな書籍を出版した人を責めません。

 しかし、僕は、自分の性格からか、それでも、お父さん、お母さんに「愛情がある」「優しい」というべきだと思います。きっと、僕は、変わっている偏屈な男だろうけど。

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