花の名前

あの物語に出てくる

あの人の語る

あの詩は

あんなにも心に響いたのに

本屋から持ち帰って読んだあの詩は

まるで摘まれた花のように萎れてしまう


君が居たあの季節は

暖かく

あんなにも鮮やかで

心を幸せに満たしてくれたのに

僕だけの世界にはどうして

季節を失ってしまったんだろう

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