一般の人を軽んずるつもりではないですが、「成功」「失敗」という言葉の定義を（特に、本来は正しく理解しておくべき「メディアの記者」が）極めてあいまいなために、正しく理解されていないことを残念に思っています。

今回のロケットの一件も、純粋に「物体を宇宙の軌道に乗せる」という一点では「成功」とは言えませんが、ロケット自身が異常を感知して、さらにひどい状態にならないように「自爆させる」というプログラムが適切に働いた、という点では「想定」の枠内で物事が進んでおり、これを「失敗」といえるか、というとそうではないと思います。

技術者の言う「成功・失敗」の定義が、「パッと見た目の成功・失敗」と異なる、ということにメディアが（不勉強にも）気づいていないために、誤解が生まれるのだろうと思います。