第4話
さて、気を取り直して。
ラーメンだ。
極貧家庭でぬくぬく育った僕にとってのラーメンとは、サッポロ一番に外ならなかった。
それに白菜とかもやし、キャベツとかその時ある野菜をたくさん入れたのを食わされたし、いや、いただかせていただきましてございましたし、おやつには粉末スープを振りかけ砕いたエクストリームベビースターをやはりいただかせていただきましてございました。
僕のおやつの「納豆」と並ぶ安定のツートップの一角を担っていただきましてございましたのでした。
だから、ラーメンに良いイメージは1mmもなかった。
貧乏だったから、外食などしたことなかった。
引きずられて行った競馬場で父親に食わされたおでん。
あと、もつ煮。
それだけ。
自分の学校の備品を買って、家にも上納するためやってた新聞配達の忘年会かなんかで中華料理屋へ連れてかれて、胃が驚き過ぎてげろ吐いた。
そんな僕も、大人になればラーメンを知るのでありました。
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