第6話
夜時間が空いたので固有スキルを試してみることにした。
魔眼は色々な種類があるためすぐには力を発揮することは出来ないだろうと司祭には言われたが物は試し用だ。
まずは鑑定からだな。鑑定!
レオン=ベッカー
Lv1
スキル:なし
固有スキル:魔眼Lv1
おお!鑑定が出来た。これはかなり優秀なスキルを手に入れたな。試しに兄様にも使ってみるか。
「兄様ちょっといい?」
「どうした急に」
「僕の固有スキルが鑑定だったので兄様を見てみたいと思っただけど、いい?」
「俺も見てみたい!やってくれ」
「では」
ルイス=ベッカー
Lv2
スキル:剣術Lv2、体術Lv2
固有スキル:爆裂魔法Lv1
兄様の能力を紙に書いて渡した。
「なるほど。まあこんなもんか」
「兄様の方が俺よりも高いよ」
「それはそうだろう」
言葉では当たり前みたいなことを言っておきながら顔ではとても嬉しそうにしていた。
なんだか微笑ましくなった。兄様からはなんだよその顔とツンデレみたいに怒られたが。
自室に戻り固有スキルについて書かれた本を開く。
固有スキルはレベルが50上がる度にレベルが上がり、それに基づいて新しい力を手に入れたり、スキル自体の威力が増加したりするだとか。
そして鑑定を手に入れた人の進化の過程はLv2で魔力、3で魔物、4で武器、5で魔法についての鑑定をできるようになるらしい。Lv6以上の記録はなくこれ以上は分からない。
この記録と同じように進化する訳ではないので参考程度に覚えておこう。
翌日父様と母様の鑑定を行った結果
ヘンリ=ベッカー
Lv283
スキル:火魔法Lv7、水魔法Lv8、風魔法Lv10、土魔法Lv5、剣術Lv9、体術Lv7、弓術Lv5、槍術Lv6
固有スキル:飛行魔法Lv5
ミラ=ベッカー
Lv242
スキル:火魔法Lv10、水魔法Lv3、風魔法Lv3、土魔法Lv6、剣術Lv7、体術Lv4
固有スキル:火炎魔法Lv4
化け物だ。両親揃って化け物だ。こんなに強いのかよ。でもレベルが思っていたよりかは低い。
「すげぇな、父様と母様こんなに強かったのかよ」
隣でルイスは口を開けたまま放心状態になっていた。
「ところで父様と母様はレベルが高い方ですか?」
「ん?まぁ普通程度だな。身分が高かったからあまり魔物狩りができなかったんだ。確か人類の最高到達点は562とかだった気がするな。まあそこまで行くには人生をレベル上げに捧げないと行けないから俺達には無理だがな」
ちょっと待てよ。余裕で1000にいけると思っていた。神に勝てなかったのはこういうことだったのか。
もしかしたらレベル100を超えたらあまりレベルが上がらないのか?それともレベル上げのやり方が間違っているのか?とりあえず今日の夜はレベルについて調べよう。
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