第32話
インドの東にある、都市チェンナイが、鉄と心たちの新たな仕事場に
なっていた。
と、言っても鉄は、もっぱら観光名所の寺院や仏閣を周り、心が
武器商人との商談や銃の組立製造などを行う、日々を過ごしていた。
心は、チェンナイ市内に5階建てのビルの中に織物屋というか、
白いYシャツや白い織物や、白いターバンなどを扱う店を開店させ
ていた。
加えて、日本式クリーニング店とクリーニング工場も経営していた。
ビルの2階、3階には、日本のラーメン屋とすし屋と天ぷら屋などが
入っている。
人気なのは、4階と5階にある1フロアを使った100円ショップ店で
連日開店前から、大行列ができる賑わいで、この1店舗だけの月の
売り上げでクリーニング店の売り上げを上回るのも時間の問題だろう。
この成功ケースを、首都のムンバイか最大の都市ニューデェーリーでの
出店を試す事も考え出すほどの勢いがあった。
最近では、自動洗車機を日本から輸入し、洗車場も隣接して設けていた。
インドでは、乾燥による砂ぼこりが酷く、それまでは、人の手で、
バケツに水を入れて、布で車体を洗うくらいの事しかやってなかったが、
洗剤を使い、洗車した先から埃を被ってしまっていた以前に比べて
その洗車機で洗車をすると砂ぼこりが付着しにく、埃が付着しにくい
洗剤を使用しているとのふれこみも手伝い、また、買い物ついでにと
いった具合に、多くの利用客が押し寄せていた。
インドでもガソリン車から電気自動車への移行が進むかと思われていたが、
財閥などの関係があるのかは分からないが、政府は補助金などで
電気自動車を推進したい様に見えるが、思ったほど進んでいなかった。
先を見越して、いち早く太陽光パネルを敷き詰めた施設を作っても居たが
電気を売ってと言った商売の方はうまくいかなかった。
クリーニング店の集荷工場を、大型船も入港できる港の近くに、
新たに建設していてクリーニング店の屋上部にも、太陽光パネルが、
敷き詰められているが、集荷工場横の敷地にも工場と同じくらいの
広さの太陽光パネルがフェンスに囲まれて敷き詰められていた。
その集荷工場の地下には、武器組立の製造工場が密かに置かれている。
また、鉄達の住居は工場横の太陽光パネルが敷き詰められている
地下に地下5階の規模で建設されていた。
地下1階は、インドにはまだ少ないトレーニングルームになっていて、
筋トレ用の機器、持久力維持の機器、格闘の組手などの訓練の為に
リングや対人のイメージトレーニングの為のVR機器などが、
設置されている。
地下2階は駐車スペースになっていて、車両が10台程度駐車できる
スペースが確保されている。
地下3階は、住居スペースになっていて、8人が共住可能になっている。
今の所、この居住スペースには、鉄、心、竜、石原、賢二、小林が
住む事になっている。
地下5階は、地下3階の居住スペースと同様の間取り、同様の
スペースが用意されていて、そのスペースで研究がされる事になって
いるが、研究施設を使うはずの研究者はまだ、この地下施設には
到着していない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます