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    よく知らない先祖の遺影と見下ろしてくる兄の目の怖さとが重なるのが素敵でした。
    サブタイ、弟が「縋る手」で兄が「殴る手」なのかなと思いましたが、血の繋がらない兄が殴ることで縋っていたのかもと思ったり。なんにせよ手遅れなところに甘美な感傷があり、良かったです。

    作者からの返信

    ありがとうございます。遺影の向ける目が全て死人であるのに対して、兄の目だけが生者の目なのに何も読み取れないのって嫌だよなというあれもあります。兄なのに何も分からない。
    殴ることも縋ることも相手に何も伝えないなら同じ暴力、という区分けでもあります。だから死んでも何も分かってもらえない。そんな手遅れの話ですが、気に入って頂けたなら嬉しく思います。ありがとうございます。