第30話
とダメ元で聞いたが、「白熊病院とは今貴方が入院をしている病院で、須崎八代院長の曾孫の「須崎しをん看護師」が今、坂の上から患者のおじいさんと歩いて来ましたからお聞きになられては?」
近付いて来る高齢者と須崎しをんは手を背中に添えてフォローしながら歩いていた。
「篠山少尉・・・イヤ、大尉どの!」
米軍空母ハンコックでのファントム激突事故で殉死したものと、大本営が通達を出した篠山の2階級特進を今認めた。
「ミッウドウェー海戦で殉死されたと聴いておりましたが!良くぞ生きて居られました・・・。」
篠山の両手を取り大粒の涙を零して、オイオイ!と、男泣きに泣いてしみじみと、分かり易くスローなテンポで語る・・・。
直立不動の高齢者は小沢と名乗った。
開戦から敗戦までをハイライトで語る小沢の饒舌ぶりを立ち止まったままで、聴いていた。
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