第6話ハル・ノート


¥1931年、満州事変である。


日本は満州国を中華民国(当時の中国)から満州国を独立させた。


が、黙っていないのが中国で、


国内に一致団結して対立、日中戦争へと、入って行った。


日本は、この戦争は早々に型が着き領土も拡大出来ると予想していたが、中国をバックアップしたのが、欧米諸国だった。


そして日本は、ドイツ、イタリアと三国同盟を締結、その反発でアメリカは日本へ経済制裁を始め日本へ石油の輸禁に踏み切った。


日本とアメリカは度重なる交渉にハルノートを突きつけられた日本はそれを一蹴、1941年12月ついに太平洋戦争へと突入したのだ。



白衣のポケットから白いハンカチを取り出し、勇二の項にあてがった。


 桜の花弁が、はらはらと舞い散り八代の頭髪にも一枚、二枚と花弁が留まっていた。




 勇二が昭和5年に開始した海軍飛行予科練習部へ入部したのは、この白熊病院を退院して3カ月後の事だった。


そこを出た勇二は更に海軍兵学校を卒業し、少尉に任官されていた。

 その約1カ月前・・・。

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