ゆっつらーと
楠 悠未
第1話
『タイタニック』を観た。ローズが生きる決意をしてジャックの手を離すシーンで喉が詰まった。私だったらあのまま死ぬことを選んでしまう。ローズの強さに感動してぼろぼろ泣いた。号泣中に夫が帰宅。とても心配されたので理由を話すと、とても笑われた。……解せぬ。が、涙を拭いてくれたので許す。
*
眉メイクが綺麗に仕上がった日は嬉しい。眉毛は印象を左右する大事なパーツだとわかっているのに、いつも適当に済ませてしまう。今度からはもっと丁寧にやろう、だってこんなに気分がいいんだもの。そう思いながら前髪をセット。過去一綺麗にできた眉毛は前髪ですっかり隠れた。いつも手を抜くわけだ。
*
昼間は、満たされたお腹とぽかぽか陽気のせいで瞼が重くなりがち。眠りに誘われているときのふわふわとした感じが心地よくて好きだ。お昼寝しちゃおうねーと自分を甘やかし、目をしょぼしょぼさせながらベッドに横になる。と、途端に目はシャキンと覚醒し、さっきまであった睡魔は消え去った。なんで?
*
お腹の贅肉が気になっている。だけど夫に「お腹のぽよぽよ、可愛いねぇ」と言われると「そうか。私のお腹って可愛いのか」と何だか急にぽよんとしたこのお腹が愛おしく思えてくる。痩せたいと可愛いの間で揺れ動く女心。夫が「一緒に食べよう♬」と差し出したチョコパイのせいで、痩せたいが吹っ飛ぶ。
*
食器を洗うときは手荒れ防止のためにゴム手袋を装着する。が、毎度高確率で水の侵入を許してしまう。ぐぬぬ不快だ。洗い方が下手なのかな。長めのものを使うべき? そういえば洗い物が済んだあと必ずと言っていいほどお腹の辺りがびしょびしょになってしまうのもやっぱり洗い方が下手だからなのかな。
*
LINEマンガで連載中の『作戦名は純情』を読む。橘くんと百谷くんというイケメンが主人公を何かと構ったり守ったりする場面で、キュンキュンが止まらなくて思わず「ひひひっ」という気持ち悪い声を出してしまう。ふと視線を感じて顔を上げると夫がものすごく冷ややかな目でこちらを見ていた……。
*
前髪を切った。帰宅した夫に私は早速ウザクイズを出題。
私「さぁて今日の私、どこが違うでしょーか?」
夫「前髪切った」
私「即答だ! 素晴らしい! 好き!!」
夫「あとコンシーラーでクマ隠してる!」
やめて。正解だけどそこは当てんでよろしい。(先日数年ぶりにコンシーラーを買った)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます