「愛しているなら死んでくれ」

胡蝶乃夢

「オディール! オディール・ヴィオレット公爵令嬢! 今この場で、私は君との婚約を破棄する!!」


 そう告げたのは、わたくしの愛する婚約者。この国の王太子、ジークフリート殿下だった。

 いつも朗らかに微笑んでいた彼がまなじりを吊り上げ、鋭い眼光でわたくしを見下ろしている。その眼差しの冷たさに血の気が引いていく。


「そんな、嘘……ジークフリート様、何故そのような……」


 誰よりも優しく穏やかな彼が、公衆の面前でわたくしを傷付け、踏みにじるようなことを言うはずがない――なかったのに。


 わたくしは動揺のあまり眩暈めまいがして、足元がふらつく。

 次いで、彼をこうまでも変えてしまった原因に思い当たり、怒りが込み上げてきて身体が震えた。

 わたくしは堪らずに、一人の女に視線を向け声を上げる。


「やはり……やはり、その女が!」


 国中の王侯貴族が集まり、盛大に催された聖女のお披露目パーティー。その主役である聖女を憎悪のままに睨み付ける。


「きゃっ、怖い!」

「エリカ、大丈夫。私が守るから」

「ジーク様……」


 聖女は目を潤ませ、庇護欲そそる仕草で怯えて見せ、馴れ馴れしくも彼の愛称を呼び擦り寄った。

 彼は聖女を背に庇い、更に聖女の周りを見目麗しい令息達が取り囲んで、守るようにして立ちはだかる。

 彼等の影から覗くわたくしにだけ見える聖女の顔は、恐怖に怯える表情などではない。わたくしを嘲笑う醜悪な表情だというのに。


「あなた方はその女に、聖女の皮を被ったその女に騙されているのです!」

「なんてことを!? とうとき聖女に向かって不敬にもほどがあるぞ、オディール嬢!」

「聖女の皮などと……この混じりけのない美しい黒髪と黒目が何よりの証ではないか!」


 わたくしが声を張り上げて訴えたところで、その言葉を信じる者はいない。

 それもそのはずだった……黒は貴ばれる色。

 黒い色を持つ者は、王家の血縁を除いてはこの世界に存在しないのだから。

 王家よりも濃い漆黒ともなれば尚のこと、異世界から来た者であることは明白だった。


 数十年から数百年に一人、異世界からやってくる乙女は聖女と呼ばれる。

 聖女の持つ特殊な能力や知識は、国に更なる繫栄と安寧をもたらすとされた。

 故に現れた際には手厚く保護され、王家と婚姻を結ぶしきたりになっているのだ。

 伝承によれば、王家の発祥もまた異世界から現れた聖女であったと伝えられている。


 三ノ月ほど前、なんの前触れもなく忽然と黒髪黒目の乙女が現れた。

 それが今、目の前でわたくしを嘲笑っている。清らかな乙女のふりをした、けがらわしい女だ。

 王太子の婚約者であったわたくしは、そんな聖女に愛する婚約者を奪われる羽目になった。


 しきたりだからと、容易く引き下がる訳にはいかない。

 穢らわしい聖女の本性を、わたくしは知っているのだから。


「その女はジークフリート様に、王太子妃に相応しくありません! どうかお考え直しください!!」


 もてはやされるのをいいことに、聖女は見目麗しい令息達を次々と虜にしていった。

 難攻不落とうたわれていた令息ですら陥落させ、手当たり次第に男女の関係を結んでいくさまは異様だった。

 しかし、聖女の特殊な能力が成せる業なのだろうと納得するしかない。


 聖女がいくら色狂いであろうとも、彼だけを敬い真面目にお仕えし、聖女としての務めを果たすのであればと、わたくしは目をつぶり側妃としての地位を許したのだ。

 それは、愛する彼の治政と国の繁栄を思えばこそ、身を切る思いでの苦渋の決断ではあったのだけれど。


 それなのに、聖女は何人もの美男をはべらせているにも飽き足らず、強欲にも王太子妃の座を、次期王妃の座を欲したのだ。


『はあ? あたしが側妃って何それ? 逆ハー狙いなんだから、ヒロインのあたしが王妃になるに決まってるじゃない』


 過去や未来を見てきたかのような特殊な能力を使い、聖女はわたくしを罠に嵌めた。

 ありもしない罪をでっち上げ、聖女を虐げる悪女だと悪しざまに吹聴し、影ではわたくしをわらい蹴落としたのだ。


『ったく、悪役令嬢なんだから、ちゃんとあたしのために悪役らしい仕事しなさいよ。それにしても無様な顔ね……。ぷはっ、あはははは』

 

 わたくしの名誉は失墜し、こうして愛する彼から婚約破棄を告げられるまでに至った。


「ジークフリート様への愛も、この国への慈しみも、その女は持ち合わせていないのです……あるのは欲にまみれた欺瞞ぎまんだけ! どうか信じてください!!」

「見苦しいぞ、オディール嬢! 聖女を貶めようとする悪女の言葉など、誰が信じるものか!」

「貴女が聖女にしてきた数々の非道な仕打ちは、もう皆の知るところだ! 悪あがきしても無駄だぞ!」

「そうまでして王太子妃の地位を欲するか……なんと強欲な、権力に執着する卑しい悪女め!」


 聖女に悪女とされたわたくしの言葉など、誰も信じてはくれない。


 それでも、縋る思いで訴え続けるしかなかった。

 あんな穢らわしい聖女に、彼と国の未来を託す訳にはいかない。

 どんなに無様でも、惨めであろうとも、わたくしは彼を愛しているのだから。


「ジークフリート様……」


 令息達になじられ罵倒されながらも、わたくしは彼に真摯な眼差しを向け、訴え続けた。

 冷たく見下ろす視線は変わらないまま、彼は手をかざして令息達の声を制する。

 それから、ゆっくりと口を開きわたくしに問う。


「オディール。君は自分こそが私に、王太子妃に相応しいとでも言うつもりか? いずれ王妃になるのは、自分であるべきだとでも言うのか?」

「はい。そうです」


 わたくしは臆することなく答える。


「誰よりも、わたくしはジークフリート様を愛しております。共に治めていくこの国を、何よりも慈しんでおります。だからこそ、これまで全てを捧げ尽くして参りました」


 王太子妃になるべくして、わたくしは幼い頃から血の滲む努力を積み重ねてきた。それこそ、誰も真似できないほどに。

 それはひとえに、彼の隣に立つ妃として相応しくあるため、いずれは王妃として彼と共に国を治めていくため。


「権力に執着しているのではありません。ジークフリート様を愛しているからこそ――」

「愛していれば、何をしても許されるとでも思ったのか?」


 わたくしの言葉を遮り、ひどく冷たい彼の声が響いた。



「君はを犯した」



 彼が合図をすると、パーティー会場に大勢の近衛騎士が現れ、わたくしと彼等の周りを包囲した。


「完璧な婚約者であったはずの君が、まさか嫉妬に狂い聖女の暗殺を謀るとはな」

「!?」


 軽蔑と怒気を含んだ鋭い眼差しに貫かれ、突き刺されるほどに胸が痛む。


 彼が何を知っているのか、また聖女に何かを吹き込まれたのか、わたくしには分からない。

 令息達は知らされていなかった様子で、来賓を含めパーティー会場は騒然となる。

 どうすればいいのか分からず、冷や汗を流しながら逡巡しゅんじゅんしていると、彼は懐から何かを取り出し、掲げて見せた。


「調べはついている。証拠もここに、こうしてあるのだから」

「……それは!」


 掲げられたのは、漆黒の宝玉が輝く美しい指輪。わたくしの薬指に嵌っているはずの指輪だった。

 慌てて薬指を確認すれば、嵌っていた指輪は巧妙に似せて作られた紛い物だと分かり、わたくしは動転して血の気を失う。


「代々王位を継ぐ者が妃となる者へ贈る婚約指輪だ。これには細工が施してあり、毒薬が仕込んである。婚約者や妃が敵の手に落ちた際、辱めを受け国の不利益にならぬよう、自決するための毒薬だ」


 国宝とされる宝玉の指輪を見せつけ、彼は大衆にも分かるよう淡々と説明した。


「当然、この指輪の持ち主は王太子の婚約者であったオディール――君だった。指輪の仕掛けを開けられるのは、歴代の王と王妃に加えて私と君しかいない」

「そ、それは……」


 このままではいけないと、どうにか釈明しなければと焦るのに、絶望感に押し潰されて二の句が継げない。


「君の指に嵌っていた指輪は開けられ、毒薬の一部が使用された痕跡があった。そして、聖女の暗殺を謀ったと見られる特殊な毒物、それとも一致した。君の身辺を調べてみれば、それ以外にも余罪の証拠が出てきた」

「! ……っ、……」


 息が詰まり、言葉が紡げない。

 もう、とうに言い逃れができる段階ではなかった。

 だからこそ、彼は確信をもってわたくしを糾弾きゅうだんしているのだから。


 わたくしは唯、愛する彼を守りたかった。

 そのためなら、何を引き換えにしても構わなかったのだ。

 たとえ、それがどんなに愚かしい軽蔑される行為であっても、であったとしても。


「それでもっ! ジークフリート様にその女は相応しくありません!! その女は、その女だけは……ジークフリート様を……」


 声を張り上げ懸命に訴えようとした。けれど、言葉に詰まり涙ばかりが零れ落ちる。

 その言葉は口にすることもはばかられた。あの女は彼を、わたくしが何よりも愛する彼を、侮辱し虐待しようとしたのだ。


『二次元ならまだしも、三次元であの色はさすがに化け物じみてて気持ち悪いわ。まぁ、美形だから我慢できなくはないけど、従順で健気な王子様だし、あたしが飼い慣らして使い潰してあげるわね。だから安心して断罪されて死んでちょうだい、。きゃははは』


 許せない。許せるはずがなかった。


 愛する国のため民のためにと、自分を犠牲にしてでも献身する彼を、家畜扱いし酷使しようとする女など。

 黒い色を持たない彼がこれまでどれだけの思いをして、王太子の地位に立ち続けてきたのかを、理解しようともしないで。

 こんな色欲まみれの穢らわしい聖女に利用されては、彼が壊されてしまう。彼の愛する国の行く末すらも危うい。


 この短い月日で、聖女は『王太子の完璧な婚約者』であったはずのわたくしに濡れ衣を着せ、『権力に執着する卑しい悪女』へと貶めた。冤罪であろうと、無実であろうと、関係などなかった。

 聖女がわたくしの死を断言したのなら、断罪され死ぬ運命は変えられないのだろう。


 ならば、わたくしは持てる力の全てを行使してでも、この穢らわしい聖女を排除しなければならない。

 どんな恥辱を受けようと、自ら死の運命を辿り歩もうと、彼を守ることができるのなら。

 そう思い、聖女の暗殺を謀る大罪を犯した。


 けれど、企てはことごとく失敗に終わり、聖女を排除することは叶わなかった。

 最後の切り札として、この場で聖女に使うつもりだった毒薬も、手元にはもうない。

 断罪の時を迎えてしまったわたくしにはもう、為す術がないのだ。


 それでも尚、せめてもと、枯れる声を絞り出して叫ぶ。


「ジークフリート様をっ……その女は、侮辱したのです! 王となられる貴いお方を敬いもせず、遊戯の駒としか思っておりません! あろうことか、飼い慣らし使い潰すとまでのたまったのです!!」


 涙ながらに訴えても、彼の冷淡な表情は何も変わらない。


「もしも、それが真実だったとして……エリカが私を軽んじていたとしても、そんなことはどうでもいいことだ。国に利益をもたらす聖女と王家が縁を結ぶ実態、それが何よりも重要なのだから」

「そんな……どうでもいいなんて……」


 はなから分かっていたのか、彼は動揺する素振りもなく平然と述べた。

 それが、国のために自らを犠牲にし、幸福になることなど諦めきっているのだと如実に表していて……わたくしを更に苦しくさせる。

 そんな彼の姿を見つめていれば、涙が止めどなく溢れ零れ落ちていく。


「如何なる理由があるにせよ、聖女の命を奪うなど、国にもたらされるべき利益を奪うも同義だ。結局、君は聖女への嫉妬や私怨に駆られ、反逆の大罪を犯したのだから……何が愛だ。そんなもの愛ではない」

「!! ……っ……」


 彼の吐き捨てた言葉が、わたくしの心をずたずたに切り裂く。

 これまでに積み重ねてきた全ては、愛する彼によって否定された。

 それは、わたくしにとって極刑の死罪よりも遥かに重い、辛く苦しい罰だ。


 深い絶望に打ちひしがれるわたくしを見下ろし、彼は静かに言った。


「だが、君がこれまで私のために尽力し、国に貢献してきたことも事実だ。極刑による死罪は免れないが、せめてもの情けをかけてやることはできる」


 そう言って彼が前へと出ると、侍従が杯を持って現れる。

 彼は手に持つ婚約指輪を開け、指輪ごと毒薬を杯の中へと落とした。

 死をもたらす毒薬が混ぜられた葡萄酒ぶどうしゅ――毒杯をわたくしへと差し出す。


「この場で潔く自決するのなら、苦しまずに逝くことを許そう」

「!!?」


 彼は粛々と明言した。


「今ここで、命をもって償えば、君が犯してきた罪を許すと誓う。……できるだろう? 私への愛のために大罪をも犯した君なら」


 どこまでも冷たい眼差しでわたくしを見据え、彼は言う。



「私を愛しているなら、死んでくれ」



 最後に彼から望まれたのは、わたくしの死だった。


「……。…………はい」


 差し出された毒杯を、震える手で受け取る。


 なんて残酷なのだろう。

 愛する人から死を迫られるなんて、あまりにも無慈悲だ。

 彼を非難して憎むことができたのなら、どんなに楽だっただろうか。

 死の淵に追いやられても尚、彼が愛おしいのだから、わたくしはきっと狂っている。


「ジークフリート様……」


 狂おしいほどに愛しい彼の名を呟き、わたくしは束の間の追憶に浸る。



 ◆



『はじめまして』


 一目で心を奪われた。なんて美しいのだろう、そう思った。

 化け物じみているとか、死体みたいだとか、彼の容姿を中傷する者もいたけれど。

 わたくしには純白の髪や肌が、神秘的な銀白の瞳が、純真無垢で真っ白い心が、何よりも美しいと思える。


 白い色を持つ者は、黒を貴ぶ王家が血を濃くし過ぎた因果か、時折産まれた。

 度し難いことに、黒を貴ぶ者達にとって、白い姿は忌避きひされる対象だった。

 嫡子ちゃくしとして産まれ、幼くして王太子になった彼は、次期王になる身だというのに、その容姿から疎まれ冷遇されていたのだ。


 それなのに、彼は誰かを恨むことも、妬むこともなかった。


『オディール、弟が産まれたんだよ。とても可愛いんだ』


 兄弟が自分と同じ色に産まれなくて良かったと、彼は嬉しそうに笑う。

 自分の境遇を嘆いて、血縁に憎しみを抱いてもおかしくはないのに。

 いつまでも純真無垢で清らかなまま、彼は朗らかに微笑んでいた。


 どす黒い陰謀渦巻く渦中で、こんなにも純粋で穢れない白が存在するなんて、奇跡だと思った。

 たとえそれが、愚鈍ぐどん傀儡くぐつとして扱いやすいよう、悪辣あくらつな者達によって仕込まれたものだったとしても。


 彼が幼い頃、王家の者は毒物に慣れなければならないという名目で、過剰なほどの薬物を摂取させられていた。

 幼少期の彼が虚弱だとされていたのは、それが原因だったのだ。

 平静を装いながらも苦しむ彼に気付いたわたくしは、少しでも彼の負担を軽くしたくて、代わりに薬物の入った紅茶に口を付けようとした。


『オディール! 駄目だっ!!』


 彼はすかさずティーカップを払い落とし、尋常ではない剣幕で止めた。


『……それは私の役目だから、君は負わなくていいんだ』


 決して、彼は愚鈍などではなかった。

 過剰に与えられる強い薬物は思考や判断を鈍らせ、更には命までも縮めていると、彼は理解していたのだ。

 だからこそ、わたしが薬物を口にしないよう、必死に止めてくれた。


『でも、ありがとう。こんな私を気遣ってくれて……』


 血縁から疎まれる彼は、早死にするようにと仕組まれていたことを知っていた。

 知っていながら、それが王家や婚約者のためになると信じ、与えられるままに毒薬を摂って、一人で苦痛を耐え忍んでいたのだ。


 誰かのためなら、彼はどんなことでも、自分がどうなろうとも、笑ってしてみせる。

 それが、彼に与えられた唯一の存在意義なのだと、献身的に尽くしているのだ。


 彼の実情を知ったわたくしは、耐えられるはずもない。

 自分を犠牲にすることなど止めてと縋り付き、泣いて懇願した。


『ごめんね、オディール。他にしてあげられることが何もないんだ』


 そんな自己犠牲を払わずとも、意義ならいくらでもある。

 彼は王太子として十分に優秀なのだから。

 それに何より、見返りなどなくても、虐げられていても、人を純粋に愛せる彼が、貴くないはずがないのだ。

 彼の存在そのものが、奇跡的なほどの僥倖ぎょうこうだ。失うことなどあってはならない。


 わたくしは声高に彼の有能さを周囲に知らしめ、彼への与薬を止めさせた。


『オディールは優しいね。君は私の聖女だ』


 健気に笑う憐れな彼を、こんなにも美しく儚い存在を、どうして愛さずになどいられるのだろう。



 ◆



 今この時、冷酷な眼差しで見下ろしている彼ですら、わたくしは愛しくて、愛しくて狂おしいのに。


 彼が望むのなら、全てを捧げよう。

 身も心も、命も魂ですらも、何も惜しくはない。

 わたくしの死が、彼を愛していることの証明になるのなら。

 何よりも愛される存在であると、彼の心に少しでも残せるのなら。


 わたくしは真っ直ぐに彼を見上げ、微笑みかけて最後の言葉を口にする。



「愛しております。ジークフリート様」



 心からの想いを告げ、わたくしは毒杯をあおった。

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