第33話 杉本城の戦い⑤

相手の副将の伊達に攻めていった兵たちを見送りながら、俺と500騎の精鋭隊は北畠本陣に攻めかかる。


俺が連れてきた500騎は関東庇番の中でも精鋭中の精鋭。


数で劣っていても質で押し返し、もう直ぐで本陣に届くと思ったその時。


私の真横を、矢が通過していった。


危なかった...危うく死ぬところだった。


しかし俺だってここでは死ねない。


「行くぞ!敵は北畠なり!」

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