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目次
晴れのち晴れ
@hamaakki
雨
降りが酷くなってきた
隣家のプロパンガスが塀の向こうで濡れそぼる
モッコウバラの垣根が
テンテンテンテンと音を出す
う～ん退屈だ なんて退屈なんだ
さて こんな日は想像してみよう
蟻はどうしているのか
イモムシはどうしているのか
カナヘビは何をしているのか
時々くる野良猫はどうしているのか
現実には
庭の木で卵を産んだキジバトが
彼らを暖めている
彼女は首を落として
睫毛を長く光らす
ザンザンと雨は降る
そのうちノアがやってきて
うちの庭の生き物たちを
ツガイで連れていくことだろう
僕も乗りたい
ツガイでないけど乗せてくれ
お前ら生き物 可愛がるから
指の先まで
毛並みの間 1本イッポンまで
手櫛でとくよ
鱗の一枚イチマイまで
人差し指の腹で撫でるよ
ザンザン ザンザン ザンザン ザンザン
眺めて 夢る 僕がいる
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