日々の端書

〈金森 璋〉

第1話 ホットコーヒー


 朝に飲むコーヒーほど美味しいものはない。

 もちろんこれは趣味嗜好によるものだし、それが煙草とともにであれば尚更だ。

 何の気無しに窓を開け、外の空気を吸い込む。……寒い。

 情報番組を見てみると、今季一番の寒さがどうの、と騒いでいる。

 嗚呼、それならホットコーヒーにしようかな。バターを落としてもいいかもしれない。

 さぁ、今日を始めよう。

 冬の朝の始まりに、あたたかいコーヒー。

 それは、至高の味なのだ。

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