魔法の魔ローダー✿セブンリーファ島戦記(工事中)

I 出会い

ゴーレムさんに出会った！！ 逃げる少女 .

「はぁはぁ」

　ふわふわの金髪をなびかせ時折後ろを気にして振り返りながら、森の中を必死に逃げ惑う少女。

　陶器の様に艶やかで真っ白い肌の華奢な手足を必死に振り、深く透き通る泉の様なエメラルドグリーンの瞳は、今は恐怖に怯えきって焦点が彷徨っている。

「ひひゃははは」

　その後ろをわざと追いつくか追いつかないかの速度で、サイドカー付き二人乗りオートバイと一頭の馬で、合わせて同じ軍服を着た３人の男が笑いながら追いかけている。

「あぁ」

　遂に少女は足をつまづきしたたかに転びうつ伏せに倒れる。

「あうっ」

　すかさずサイドカーと馬とで前後を挟むように囲むと、さっと馬から飛び降りたリーダー格の大男が、少女の倒れて前に突き出されたか細い両腕を豪快に掴み、まるで両耳で吊られぷらぷらと振られる兎の様にいとも簡単に少女を持ち上げる。

「あうっ痛い、お願いです離して下さい」

　酷い虐待を受けそうな場面でも、丁寧な言葉遣いが離れない美少女の態度が一層男たちの加虐欲を掻き立てる。

「こりゃたまんねえな」

「哨戒なんてつまんねえ役だと思ってりゃ、とんでもねえ役得だなこりゃ」

　子分格のオートバイを運転していた男が、やはり野卑た表情を浮かべ少女に近づく。男たち二人の視線の先は、恐怖と緊張の中汗を光らせ激しい息で上下する、白いドレスから薄っすらと谷間が見える少女の胸の膨らみに注がれていた。

「い、いやっ離して下さい、お願いです」

　薄っすら目に涙を浮かべた少女は、次に何をされるか男たちの掌がどこに伸びて来るかを想像しただけで、血の気が引いて気が遠くなりそうで白い肌が余計に蒼白になる。

「や、やっぱりまずくないですか？　大丈夫ですかこんな事して」

　それまで何も言葉を発していなかったサイドカー側に乗っていた気弱そうな男が、少し怖気付いた様子で言ったが、結局本気で制止する様子もなく少女のしなやかな肢体をみつめた。

「へへへ堅苦しい事言うなバカが。このくらいは役得なんだよ新人、覚えとけ」

「へ、へい」

　男のごつごつした手指が、まだ誰にも触れられた事がないだろう膨らみにかかる直前だった。

「しばし」

　何の脈絡も無く響く声。　

「しばし？」

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　お読み頂き有難う御座います。