18. 小さな挫折感
「あ、アズサ大丈夫だって〜!」
「うん……」
「えっと……ほら!私の方が魔力多いってことは、アズサが魔術使えなくなっても、私が守ってあげられるじゃん!!」
「……それ逆になったら私、ミール助けられないかもじゃん」
「え、ん、あー……うぅ〜!!!もぉ〜元気出してよぉ〜!!アズサ〜!!」
体魔力の検査結果に対して
だが、彼女の
いいでしょ、しょうがないでしょ、今はいじけさせてくれ。
だって今までの私、ミールに対しては先に立つから任せて!みたいな雰囲気を出していたのに、結局
私は五八〇、ミールは八七〇ぐらい……そりゃ落ち込むよ。不安になるよ。なんか過去の自分のせいで
それに、感情的なあれこれを無視して考えても、やはり不安が先立ってしまう。
この世界の魔術師は、もしかしたら
それでも、
ここで前世の価値観を出すのは
お昼の時に見つめ直して明確になったはずの目標。そのギラついたように
いや、やるしかないのは分かってるけど……本当に大丈夫なのか、私。ミールの役に立てるの?お
どうしようもないことだが、今はそんなことをぐるぐると考えてしまわずにはいられなかった。
「……さて、みなさん!
肩を落として
「……今回の
生きる上での限界値であり、魔術の上限値。
……改めて言葉にされると、ゲームのようには上手くいかなさそうな現実を突きつけられたような気分になってしまう。
そんなことを思いながらも、コウレンは自身の言葉を
「具体的には
その言葉を聞いた私は、思わず
ふらついた体を誰かが支えた
……終わった〜〜〜〜!!ハイ私終わった〜〜〜〜!!!
始まる前から
なんだよこれ!!!!!!!!下手に
「となると、皆さんの中にはこう思う人もいるでしょう。『魔力の多い人は全員、
そうですね!!!!!なんでそうしないんですか!!!?!?!
あなたが
「ですが、それは
……魔力の、
「たとえば、
……なる、ほど?
正直あんまりピンとこないけど……
ファンタジーかと思いきや、変なところでデジタルというか、ロジカルだなぁ……
「つまりは、そもそもの
先日の
……が、それはそれとして、自分が魔術師として
「結局
「それに、現時点で体魔力量が少ないからといって、
……おや?おやおやおや?
「当然ではありますが、皆さんはまだ
「……ねぇ聞いた?聞いた!?ねぇアズサ!!!」
またもやミールが私の肩を
ただ、小さな声ながらも聞こえた彼女の声色は明るく、まるで自分ごとのように喜んでいるように感じられた。
……神は私のことを見捨ててなかったんだなぁ。この世界に神がいるか知らないけど。そう思いながらも私は少しだけ気が晴れたような
◇
「んぅ……ふ、ぐッ、んぅ〜……!!」
「……アズサ、その声やめれる?」
「むっ……無理ッ……!!」
午後の体魔力検査から時間は
部屋の奥、
そんな
と言っても、意味もなく変な声をあげている訳ではない。てか私はそんな変態じゃない。
「……っあぁ!!あぁ〜……」
「だからその声やめれる?」
ビシャッ!!っと水が
そのまま足元の
「……ねぇ〜アズサ?不安なのはわかるけどさぁ〜……そこまでする?もう
少し
そんな私が今しているのは、ちょっとした魔術の
内容はというと、
ただ、この魔術はその人が一番使いやすい属性の魔術を自動的に
結果、私の右手は見ての通りびしょ
「だって……不安じゃん。今日のこれを怠って、それでミール助けられなかったら、それが一番嫌だもん」
「……むぅ〜〜〜〜、そう言われたら止めづらいじゃん!!分かってて言ってる?」
「分かってて言ってる」
「もぉ〜〜〜!!!!!」
プリプリと
「四の
ボソボソと、小さな声で教えられた
「――
そして、
ただし、本番はここからだ。
「……んッ〜〜、ぅうッ……!!」
この
しかし、私の
「……あぁっ!!はぁ〜……また失敗した……」
今の私の最高
魔力の出力量が一定でないと安定せず、多くても少なくても
若干
「アズサ〜?やりすぎも良くないよ〜?それに寝ないと明日に響くよ?」
「あと一回……いや三回したら寝るから!」
「はぁ〜……アズサ側の
「うん、分かってる」
「……変なところで真面目だよねぇ、アズサって」
「
「……まぁいっか、じゃ、おやすみぃ〜」
やれやれと言った具合で
ミールのいう通り、やり過ぎも良くないのは事実だ。
そう思いながらも、自分の不安を
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