第9話 鷹山
かまど地獄は1907年頃(明治40年)創設。もとは柴石温泉下手(内竈地区)にあったが枯渇したため、1947年頃(昭和22年)に現在地に移転したものである。旧の竈地獄にて、
1907年頃(明治40年)創設。もとは柴石温泉下手(内竈地区)にあったが枯渇したため、1947年頃(昭和22年)に現在地に移転したものである。旧の竈地獄にて、八幡竈門神社(はちまんかまどじんじゃ)の大祭で神前に供える御飯を炊いていたことからこの名が付いた。他の地獄をダイジェストにして集めたような6つの地獄があり、それぞれ「地獄の一丁目」から「六丁目」と名付けられている。1ヶ所で様々な地獄が楽しめる。 2019年頃からは所縁の八幡竈門神社とともに鬼滅の刃の聖地としてマスコミなどに取り上げられ話題になった。
鬼山地獄では、緑白色の熱水をたたえた池を中心に、その熱を利用して広大なワニ園が整備されていてイリエワニ、シャムワニ、メガネカイマンなどの約100頭のワニが飼育されている。このため、別名ワニ地獄とも呼ばれる。ワニの飼育は1923年(大正12年)に始められたもので、1925年(大正14年)から1996年(平成8年)まで生きた世界最長寿記録を持つワニ「イチロウ」の剥製もある。シンボルとなっている建物はマレーシアのサラワク州から移築されたもの。
白池地獄は、含ホウ酸食塩泉で、噴出するときは透明だが、外気に触れ温度が下がると白濁する。昭和6年に噴出、当初は「玖倍理地獄」と呼んだ。園地を整備する際、風土記にある「玖倍理湯の井」との混同をさけるため、地獄の特徴から「白池地獄」に改称された。熱帯魚館が併設されている。2009年(平成21年)、別府の地獄として他の3つの地獄とともに国の名勝に指定。
血の池地獄は、『豊後国風土記』や『万葉集』にも「赤湯泉」等としてその存在が見える歴史ある地獄。酸化鉄などによって朱色に染まっていることからこの名がある。1927年(昭和2年)には高さ220mにまで達する大爆発を起こしたという。別府八湯温泉道に加盟している足湯があり、地獄の湯を体感することもできる。また湯の沈殿物を利用した皮膚病薬「血ノ池軟膏」や入浴剤など、同地獄オリジナルの土産物も販売されている。2009年(平成21年)、別府の地獄として他の3つの地獄とともに国の名勝に指定。
鷹山はあまりの暑さに熱中症になりそうになった。
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