拝啓僕が好きだった君へ

しそっこ

好きです。

僕には好きな人がいる

クラスでもあまり目立たないタイプの女の子

ちょっぴりドジで天然なところが可愛い。


彼女の名前は朝倉希依(あさくら きい)


目立つことを拒んでいるが押しに弱いため、クラスでの面倒事を任されることが多い。

その度僕も立候補し手伝っている。

彼女と出会ったのはつい最近、中学校に上がってからだった。

まだ出会って1年も経っていないのに、もうこんなにも好きになってしまった。

彼女は容姿端麗というわけではなく、一般的な容姿をしているが。

言動や生真面目さがとても可愛い。

僕は彼女がたとえどんなにやばいやつでも、愛せる自信がある。

そんな彼女に僕は今日告白する。





放課後誰もいない教室に彼女を呼び出した。

彼女は不思議そうにこちらを見つめた。

「なにか私に用事でも?」

と聞かれたので僕は首を大きく横に振り、

ついにその言葉を放った。





       「好きです。」




ふと顔を上げると

彼女の目には涙が浮かんでいた。

あぁ、僕に告白されるのがよっぽど嫌だったのかと悔し涙を浮かべながら聞いた言葉は、

「私も好きです!」

思いもよらぬ返事が返ってきた。

僕は嬉しくなって勢いで聞いてしまった。

「なんで泣いてるの?」

彼女はこう答えた。

「まさかあなたから私に告白してもらえるなんて思ってもいなかったから‥」

僕は天にも昇るような気持ちだった。

こうして僕らは俗に言うカレカノという関係になった。




※この物語はフィクションです。

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