めいくあっぷ

「今日はいつもよりメイク薄めにしようかな」


「どうして?」


「だって、まだ朝食も食べてないし、時間ないから」


「ちょうしょく、つくってあげようか?」


「えっ、ミナト料理作ってくれるの?」


「アヤのためなら、がんばってつくる」


「頑張らなくてもいいのに」


「だいじょうぶ。だからアヤは、めいくあっぷのじかんに、しゅうちゅうしていいよ!」


「そうなの? じゃあ、ミナトのお言葉に甘えてメイクしちゃおうかな」


「やっぱり、めいくしないで。アヤが、めいくして、きれいになって、ほかのひとにとられないか、しんぱい」


「ミナトでもそういう事言えるんだぁ」


「なめないでよ。もう、ごねんなんだよ?」


「そうだね。ミナトも大人になったんだね」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る