第2話 クリーンな国

エネルギーを安定して供給し続けられるA国はよりその国力を強めていった。

A国は他国にはない、豊かな自然と持続可能エネルギーで溢れている素敵な国である。そこの国民は昔は、ある国の住民たちだったが、今ではお金持ちが移民して人種が混じりあっている。

A国には原子力発電所は一つもない。原子力発電で起きる事故のリスクもすべて他国に押し付けてきたのだ。

火力発電の原料もなくなった今、世界はクリーンを実現していた。

しかし、この世界にも権力はしっかりと存在し、多くの人々が苦しんでいた。


クリーンな国は、宇宙開発も進めていた。もし、この地球に住むことができなくなったときの対処を考えていたのだ。そして、その過程でA国はもう一つのビジネスも行っていた。原子力発電の核廃棄物の処理し、他国から税を徴収するのだ。

原子力発電所の建設を他国が最終的に容認するのも、排出される核廃棄物の処理もA国が行ってくれるからだ。

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