誰もやらないなら俺が……ってアレ?本当に俺だけ?

睦 ようじ

ノストラダムスの大予言

 1999年7月に恐怖の大王がおりてくるから始まる

 ノストラダムスの大予言の人類滅亡説。

 幼い私は、ガチに信じていた。


 空から来るのは隕石だろうか?

 それとも、邪悪な宇宙人だろうか?

 ファンタジーである悪魔や化け物であろうか?

 アンゴルモアの大王とは何者であろうか?


 想像を膨らませては、思考という名の妄想にふけっていた。

 人類滅亡なんぞさせるものかと、ただ一人息巻いており私に何か出来る事は無いかと見つけたのが、当時読んでいた漫画や小説などで知った、ソロモンの呪文であった。

 これにかける!と息巻き、魔法陣もなく夜な夜な

「アグロン・テタグラム・ヴァイケオン~」

 から始まり全詠唱後、

「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり。人類を護れーッ!!」

 と、日々心の中で叫んでいた。


 結局何も起こらなかった。


 こういうのは代償が付き物というが、数年後に受験ノイローゼとスピリチュアル系のアレルギーを起こしたからそれかと思う。


 こじらせは治ったにせよ、こういうのはやるものでは無いと思った。

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