第2話

【 時の最果て 】


老女「 ロックⅩ世テンセイ さん、ようこそ 死後の世界へ 」


唐突に 人生の終了を告げられ

ロックは困惑します


狭い空間に 老女が独りいるだけの

「時の最果て」と呼ばれる場所でした


老女によると タイムトラベラーが

過去の時代で死ぬと

次元の力場が捻じれて

ここにたどり着くそうです


時の最果てはすべての時間と空間に通じていて

様々な時代,世界へ行くことができます


その中にはA.D.2027年の大破壊

「群馬隕石の日」にも向かうことができました


また 時の最果てには 戦の神 アキラ がいて

ロックに魔法の能力を授けてくれました


ただ 時間軸のズレた存在を

同じ次元に送り返すことはできず


異世界へ 転移 もしくは

転生 を選択しなければなりません


ロックは 転移を決断すると

老女は 穏やかに微笑んだ


老女「魔王を倒した暁には たった1つだけ 願いを叶えましょう」


その言葉を胸に ロック は

異世界へと旅立ちます



【 過去 A.D.1999年 】


ロックが息を引き取ると 光につつまれて

アージン達の目の前で 消え去ってしまいました


これに希望を見出した 2人 は

時空の歪みがある場所に戻ります


この時空の歪みをアージンは「ゲート」と名付け

未来からレンタルした「ゲートホルダー」で安定させると

安全に通行できるようになりました


2人はゲートに飛び込み

元の時代へ戻ります



【 現代 A.D.2023年 】


現代に戻ってきたアンは アージンと別れて


ロックⅩ世テンセイが借りている

六畳一間の 安アパートへと向かいます


安アパートでは「DQNドキュンの賢者」が異変を感じて

押し入れから出てきていました


DQNの賢者は この女がロックを誘拐した

犯人つつもたせだと勘違いして現行犯逮捕してしまいます


拘置所に収容された アン の強制送還は3日後でした


警官を倒し 脱走するアンは

途中で助けに来てくれたアージンと合流すると


そのまま行く手を阻む機動隊を振り切り

留置所から逃走します


警官達に追われるまま どんどんと

コンクリートジャングルの奥へと追い詰められ


ついに行き止まりへ


そこで偶然ゲートを見つけると

この場を逃げるために


そこへ飛び込むのでした



◇ つづく


※ この物語はフィクションです。

  絶対にフィクションです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る