【短編台本】猫を飼っている彼女の膝枕

あー眠そうだね?


でもそうだよねー。今日楽しかったもんねー。


寝ていいよー?私はもう少し起きてるけどー。


ん?

あー。うん。ふふっ。いいよ。ほら、頭のせなー?


あなたも好きだよねー。膝枕。

そんなにいいもんかなー。

あはっ。猫ちゃんも好きだからね。


へへっ。もー。そんなにお腹ぐりぐりしないでくれる?


なに?そんなに見つめて?


猫ちゃんに嫉妬してるんだ?

いや、猫ちゃんが一番に決まってるじゃーん。


大丈夫だよ。あなたのこと大好きだもん。


ほら、眠たいんでしょ?余計なこと考えずに寝ちゃいなー?


なに?そんなに見つめて?


は?遮るものが無いから顔がよく見えるって?

膝から降りたいの??


やっぱ嫉妬してるんでしょ。かーわいいー。


……。


ほら、安心した?

せっかく私が膝貸してあげてるんだよ?ゆっくり休みなー?

へへっ。おやすみ。



気持ちよさそうに寝息たててさー。

可愛い寝顔。

寝ちゃったから言えるけどー。


……嫉妬なんかしなくてもあなたが一番に決まってるでしょ。ばーか。

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