【一分台本】放課後、失恋を知って

あれ?なんで残ってるの?

へへっ。もしかして、待ってた?とか?


あ、ちがう?ふふ。冗談じゃん。


あーアイツ待ってたんだ。あれ?……もしかして付き合ってたの?


……そんなんじゃないって。そんな顔して言ってもさぁ……。説得力、ないよ?


でも、そっかあ。へー。アイツが好きだったんだ。知らなかったなぁ。


あーはいはい。邪魔にならないようにさっさと帰りますー。


……うまく行くといいね。じゃまた明日。




……。


本当に知らなかったな。知りたくもなかったな。

せめて、この気持ちに気づく前ならよかったのに。

アイツ……かぁ。勝ち目のない恋なんてしたくなかった。


ね、私じゃダメなのかな。

ダメなんだろうなあ。


はぁ。


好きになんてなりたくなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る