66. MANOWAR『Louder Than Hell』(1996)

666……ならぬ66回目となる今回は、これぞヘヴィメタルというべき真打ちにご登場願います。


その名もMANOWAR(マノウォー)。

筆者のペンネーム、真野魚尾(まの・うおお)の元ネタでもある、古参アメリカン・メタルの代表格です。


王道サウンドを真正面から全力で突き進む姿勢は、彼らの見た目にも強く現れています。すなわち筋肉であり、ムキムキであり、マッチョです。


「メタルとは何か?」と問われた際、解答として真っ先に候補に上がるバンドの一つと言って間違いありません。



◆MANOWAR『Louder Than Hell』(1996)


https://open.spotify.com/intl-ja/album/4IoELctFmN7HWHSnb1hgFQ?si=5nUs5SGkRHSSISlENRoXzQ


地に足のついたメタル曲を中心に、バラードあり、長大なインストありと、バラエティに富んだ曲調の揃う8th。ロックンロールを根底に据えた骨太サウンドも円熟味を増し、なおかつ研ぎ澄まされた感性が光る良盤です。



◇「Outlaw」


https://www.youtube.com/watch?v=nN0jzBhpUns


前のめりに突き進む疾走感と、激しいリズムが心を熱くさせる秀逸なナンバーです。西部劇のアウトローが主人公の歌詞も渋くて硬派な世界観を演出します。正直、筆者がMANOWARで一番好きな曲かもしれません。



◇「Courage」


https://www.youtube.com/watch?v=NQ4-R63wbW8


MANOWARはミディアムナンバーやバラードも素晴らしいんです。力強く勇壮でありながらも、心に寄り添うような温かみのあるEric Adams(Vo.)の歌声がとても胸に沁みます。



◇「The Power」


https://www.youtube.com/watch?v=uhiXRwLt5roB


アルバム最後に控えたとどめの一撃。我らがEric Adams先輩の絶唱も、ここに来て天井ブチ抜きの本領を惜しみなく発揮しています。理屈など意味を為しません。パワーこそパワーなのです! パワーが全てを解決します!



他の曲もおおむね癖がなく、全体的に取っ付きやすい作風なので、MANOWARの入門編としてもおすすめの一枚です。

小難しいことは考えず、脳みそまで筋肉になったつもりで、血湧き肉躍るおとこの世界を体感しようではありませんか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る