47. NO DOUBT『Tragic Kingdom』(1995)

本エッセイ『コンナ音楽堂』もそろそろ連載開始から3ヵ月になります。見出しをご覧になれば分かる通り、年代やジャンルを問わず、筆者が感銘を受けたアルバムを節操なく紹介しています。


その中には筆者が学生時代、リアルタイムで聴いてきた1990年代の音楽も多くあります。今回取り上げるバンドもその一つです。


NO DOUBTといえば、それだけで説明不要かもしれません。後にソロでも世界を席巻するGwen Stefani(Vo.)がフロントを務めることでも知られる、アメリカのスカコア・バンドです。



◆NO DOUBT『Tragic Kingdom』(1995)


https://open.spotify.com/intl-ja/album/3VekjWskUut57hx6W9wqL8?si=CVEpj_r3S0GUj6zET8030w


オリジナルアルバムとしては2枚目。米国は勿論、世界中で大ヒットを記録した名盤です。リリース前にGwenの兄Eric Stefani(Key.)が脱退していますが、「Don't Speak」を始めとした半数の作曲に貢献しています。



☆「Spiderwebs」


https://www.youtube.com/watch?v=6ZktNItwexo


まずは顔見せのオープニングナンバー。ホーンセクションを交えたアレンジが心地良いです。お腹の底まで響くベースの音色や、裏の裏まで抜かりのないリズム取り、オルタナを経由したギターサウンドも聴きどころです。



☆「Just A Girl」


https://www.youtube.com/watch?v=PHzOOQfhPFg


NO DOUBTといえばまずはこれ!な名刺代わりの一曲。自身でペンを執るGwenのカリスマにも磨きがかかってきた時期です。キャッチーなリフに象徴されるポップでパンキッシュなノリはライヴ映えも満点です。



☆「Don't Speak」


https://www.youtube.com/watch?v=TR3Vdo5etCQ


一方で代表曲といえばこちら。GwenとTony Kanal(Ba.)との破局をテーマにした名バラードです。スパニッシュなフィーリングがかもし出す哀愁も相まって、聴き返す度に胸が締め付けられます。



バンドはその後もヒット作を連発。Gwenのソロ活動や各自の別プロジェクトを交えながら、現在も断続的に活動しています。


2024年のコーチェラ・フェスティバルでのライヴは9年ぶりだそうですが、1990年代当時の様子とほとんど変わってないのには驚かされました。ライヴメンバーを含めたケミストリーの盤石さにはけいの念すら覚えます。

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