👻人間挽歌🎵

七人の御崎

　我ら全員で召されよう。

　我ら七人、みな家族。一人も欠けぬ所存である。

　順番なんて耐えられぬ。

　離ればなれになるならば、みなで永遠、

　このままの覚悟。

　悲観した不幸に拍車をかけよう。

　七人遺族に畳み掛けよう。

　生の意味を失わせ、自ら命を絶たせよう。

　喪服を探せ、喪に服す者を探せ。

　なんなら八人、十人でもよい。

　墓場を荒らせ。葬儀を安楽せ。

　我ら七人、同時に天へ。

　身代わり探せ。貢ぎを探せ。

　見つけたならば、憑りつこう。

　一人づつ、取り繕ろおう。

　死への道へ誘ぎ、導こう。

　先に死したモノを捕らえよ。

　死した者に会いに行かそう。

　些か、彷徨うだけの事実を隠そう。

　遇えぬ現実、語らぬべからず。

　会える気にさせ、愛に逝かそう。

　その時、我らは彼の地で再会す。

　そしてみんなでまた暮らそう。

　天は許さぬかもしれぬ。

　遺族は許さぬかもしれぬ。

　ならば、天すら欺こう。

　ならば、遺族も語らおう。

　我らは七人、御崎の家族。

　死しても同じ、地獄へも共に。

　転生しまた家族とならば、それで良し。

　散けるならば生還すら拒む。

　我らは七人、御崎の家族・・・・・・

　我らは七人・・・御崎・・・の・・・