👻人間挽歌🎵

白銀比(シルヴァ・レイシオン)

五月雨る一過時間

永き時の狭間に揺蕩う

私の心部は何処いずこかへ


眠るべくは未来の渇望

所詮、過去とは朽ち果て過ぎ去る時間と記憶


つづる価値なし、死ぬる数多な己たち


回廊は果てなくただ顎を下げ

果て無き先に光明無し


潜るこうべはからくり人形

浄瑠璃太鼓と蛇味線音頭

壊れた傀儡に生気無し


詭弁と誤魔化す我が心情

役も立たずのがらくた道中

進む先には糸も無し

地に還るいとま何処いずこへと


巫女が呼んでいる

あれよあれよとお祭り騒ぎ

我に続けと扇動鼓舞し

所詮は下らぬ我が生涯

逝ってみようぞ何処までも

奈落の深潭より、良きかな、良きかな……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る