掌編「優先席」
「――若者が優先席に座ってるんじゃないよ!!」
「え? いや、年齢じゃないっすよね……優先席を使うべき人のための優先席のはずですけど……。若くても障がいを持っている人はいますけどね」
「元気なあんたのどこが障がい持ちなんだい」
「――ココです。
俺、頭がおかしいんで……誹謗中傷は当然、八つ当たりで悪質なクレームを入れる人間ですよ? こんな奴、頭に障がいを持っていると言えるでしょ?
……ああ、でもそうなるとほぼ全員が障がい持ちになるんですかね……じゃあ優先席と一般席の区別なんてないのかもしれないっすね」
…了
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます