徘徊
ここは何処だろなぁ、道に迷ってしまった。まあ、道を引き返していれば、いずれ着くだろう。行く当てもよく分からないまま、右往左往していると……
「じいちゃん……」
前に、若い人が立っていた。と、思ったら、その人はワシに縋り付いてきた。
「お願いだから、行方不明にならないで……」
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