合言葉
馴染みの喫茶店に入った。入ってすぐに、店員が奥から出てきて、席へと案内される。
「ご注文がお決まりになられましたら、お呼び下さい」
「私の頼むモノは、いつも変わらないわ。『店主のお得意を』」
店員は静かに頷くと、エプロンのポケットから袋を取り出した。
店主特製薬物入りの袋を、ね。
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