帰り
小さい頃、遊び疲れた時に、爺ちゃんにおんぶされる事が大好きだった。全体重預けても倒れない背中に、僕は安心していた。
数年後、僕の背中に小さい身体の爺ちゃんが乗った。力を入れれば折れてしまいそうなほど、爺ちゃんの背中は細かった。
「大きくなったねぇ、健」
爺ちゃん、俺の名前は陸だよ。
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