第6話 祈り
発熱、頭痛、喉の痛み、鼻水、倦怠感。まぎれもなく俺は病人だ。
スマホを掴むが、両親は遠方だし、頼れる友人もいないし、恋人には俺の浮気が原因で振られたばかり。
その時インターホンが鳴る。画面に笑顔の男が映る。
「今、あなたは幸せですか?」
宗教の勧誘か。正に神の救いだ。
「初対面の人に頼むのもなんですが、実は熱が出ていて全身もだるくて。それでーー」
「一日も早い快復をお祈りします」
祈りよりもポカリをくれ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます