頼むから辞めてくれ!!

姫鬱

001

嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ。

目に覚めた。背中はぐっしょりとした感触に気持ちを悪い。


可笑しい。付属語が死んでる。助詞が死んでる。どうしてあんなことを考えられたのかわからない。感覚的に、凄く気持ちが悪かった。


背中の汗で背筋が冷たい。ここはどこだ。もう夏だというのにやけに分厚い毛布が掛けられた自分に、少しぞっとする。


「……っ」

声が出ない。声が掠れて出ない。喉が痛い。エアコンでも付けっぱなしにしてたか?いや、この部屋にエアコンなんて無い筈だ。そういえば、ここ数日間水を飲んでいなかったっけ。いや、それで喉が渇いて昨晩酒を飲んだような気がする。

酒で逆に喉が渇いたのだろうと解釈することにした。


それにしても、暑い。この部屋はとても暑い。辺りを見回すと、そこはいつの間にか見慣れない風景に変わっていた。


「……っう、ぁ」

そうだ、声が出ないんだ。何が起こっているんだ。

近くにあった水の1Lペットボトルを開け、口に含み、飲み込む。

「あ、声、出た……」

落ち着いてもう一度辺りを見回す。

真っ白だった。

私の部屋にある物は全て同じ配置で置いてあるが、壁だけが真っ白で何処が角かもわからないくらい綺麗で人工的な白だった。

「そうだ、ゲーム……」

昨日は寝る直前までゲームをしていた。セーブを忘れていたかもしれない。かわいらしいピンク色にカスタマイズした最新型のゲーム機を開くと、そこには今の自分を部屋の天井から見たような光景が映し出されていた。

「は、何、これ……」

上を見る。が、何処からが天井なのかわからない。何故か、見てはいけないものを見てしまったような気分になり、気持ち悪くなったので天井を見るのは辞めた。

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