魔物家

俺は魔物召還、を数回しても駄目だった。俺は一旦諦め、研究所と同じ、隠れてる場所に移動する。

「今度は…。家か」

前回の施設同様。俺の効果である。認識であらゆる場所を認知し有利に運ぶ。

「認識いいな。家があるから、ゆっくり休める」

俺は家の前、に立ち考え込む。

[このドア、手を掛ける場所、がない。あるのは鍵穴だけ。プレイヤーに鍵開ける力は多分ない。ってことはだ、何かしらの方法があるはずだ]

俺はプレイヤー、の位置を見ると一つの考えが思い付く。

「魔物とライム。契約してるってことは俺も魔力使える」

俺はライムと契約、してることから俺も彼女の魔力を使えることを思い、鍵穴に触れたりするも上手くいかなかった。

「やっぱ俺、には出来なかったか。ライムに来て貰おう」

携帯でライムに返事、を打ち込んだ内容を送信する。

「よし俺は何。やるか」

「ご主人様、呼びましたか?」

「早すぎない?」

「勝手ながら、研究所を使いあの島とご主人様の居場所、へ移動可能にしました。」

「それは本当か?それはそうと、この家開けたい。俺が思うにこの鍵穴、に魔力流し開ける感じてるからお願い」

「分かりました」

ライムは鍵穴を見た後、鍵穴に触わり出す。その後ライムは、スライムになり鍵穴に挑戦し、彼女の力を借り開くのであった。

「開きました」

「ありがとう」

俺は中に入ると、その汚れに少しびっくりする。

「汚い家だな」

「そうですね。スライム隊、呼んで掃除させますか?」

「それ、良いな。いらない物は、一ヶ所に分けて綺麗する。では開始するか」

そうして一軒家より、でかめの掃除が始まった。

「この家特徴、はなんだ。」

家の中は荷物は、それほどない。しかし汚れや、埃(ほこり)は自分の考えを超えていた。

「換気しないとな」

換気するため、俺は窓開けようとする。

「開かない。鍵穴いいこの家。なんなんだ」

俺は必死に開けよう。力強くするも、開く気配は全くない。どころかびくともしない。

「仕方ないこの窓、を小さくし俺の拳、重くする」

窓は強化ガラスで出来ていて、でかさは一軒家の玄関くらいの立派な窓は見る見る小さくなり、スマホくらいまで収縮する。

「一回目、手応えありだな。とはいえ少し切れたか」

そうして俺は物を使い、窓を開けることに成功する。

「あんなに苦労して、3箇所とは。疲れた」

「ご主人様、サボりですか?」

「この声はライムか。サボりとは聞き捨てならないぞ。俺は窓を開けるため、かなり苦労したんだぞ」

「それは失礼、しました。それで何ヵ所開けましたか?」

「聞いて驚くな。俺は一人で3枚だ凄いだろ」

喜ぶ俺に、彼女は申し訳なさそうに答える。

「あれなら10箇所、くらい開けました。各部屋はスライム隊に任せています」

「ライム達、やるな」

「ありがとうございます。ご主人様にこの家ついて、報告したい案件がございます」

「話聞かせてくれ」

「この家は魔物家!!(モンスターハウス)なんです」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る