海からの囁き
一宮 沙耶
第1話 プロローグ
私は、熱海にある小さな地元IT会社の社員で、東京の親会社から再発注されるプログラミングの仕事をしている。
伊豆にある女子大を出て、明るい会社生活を夢みてたけど、会社は、ブラック企業で、だれもが精神的に疲れ果てていたの。とくに、サービスを開始する直前とかは、3日ぐらい徹夜なんてことは当たり前だったわ。
上司に相談したこともある。でも、発注会社が決めたんだから、しかたがないだろうとしか回答はなかった。
体調が悪くて休みたいこともあったけど、で、何が言いたいんだ? としか言われない。休日も含めて飲みに行く時間もなく、友達からは、付き合いが悪いって、声もかけられなくなった。
そんなんだから、仕事が立て込んでいくと、職場では怒鳴り声であふれ、周りの人に気を使うなんて雰囲気は全くない。
社員の気持ちがすさみ、そして、あんなことが起きるなんて・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます