僕の完璧な三分活用法
獅子倉八鹿
一分経過
僕には三分以内にやらなければならないことがあった。
オフィスの給湯室で、蓋を開けたカップ麺と向かい合う。
立ち読みしたビジネス書に、短時間集中して物事に取り組むようにすると、段々と集中する時間を長くできると書いてあった。
僕の集中力も伸ばしていこうじゃないか。
お湯を注ぎ、ケトルをカップ麺の横に置く。。
スマホを取り出し、タイマーを三分に設定して開始させた。
さあ始めよう、有意義な三分間を。
もう、ぼーっと三分経過を待つことはない。最低五つは作業をしてやる。このために昨晩、何が出来るか考えたのだ。
まず、ラーメンのスープを蓋の上に乗せ、温める。
次に、冷蔵庫からミネラルウォーターが入ったペットボトルを取り出し、中身の減ったケトルに注ぐ。ケトルとペットボトルを元の場所に戻した。
我ながら機敏な動きに惚れ惚れする。
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