3.薄暮




           †


 あたしは、ジーザスなんて犬を飼ったこともなければ、教会にいく習慣なんてものもない。


 だから、ここまでのことは、全て、夢の中のおはなしなのだ。


 現実のあたしは、病院の隔離病棟にいる。個室のなか、ベッドの上で身体をおこして、ひとり、窓の外をながめている。


 口の中には、また、ころりと一つ、吐きだしそびれた「みついろ小石こいし」がある。ベッド脇のチェストの上には、それを捨てておくための、銀色ののうぼんがおかれているけれど、指示通りにするのがめんどうくさくなって、ごくりと、のみこんだ。


 どうせまた、すぐに血まみれで、美しい宝石のかたまりを、ごろごろとたくさん吐くのだから、ひとつぐらい、どうってことはない。


 夕日の色は、冬にはくすんで見える。白い清潔な――うるさいぐらい清潔なシーツの表面に、うすいだいだい色とさんの影が、奇妙な模様をえがく。


 ふしぎと、気分がよかった。


 指を、夕日の中にのばしてみた。シーツのうえ、そのしわのために、奇妙におれまがった、細い指の影が、ゆらゆらとうごめく。


 舞だろうか。あたしの指は、舞っているのだろうか。何かの呪いのような、祈りのような、蝶々ちょうちょうのような、空気のながれのような。……果たして何を表現したいのか。それは、指の主にも、わからない。


「影絵あそびかい?」


 突然の声におどろいた。でも、そんなふうには見せずに、ゆっくりと、扉のほうをみると、先生が立っていた。あたしが、今日ずっと、まっていた人だ。


 今日ずっと、あたしは、この午後の検診をまっていたのだ。


「ひどいわね。ノックして了承をえてから、はいってよ」

「何度もしたんだよ」


 先生は、おかしそうに言った。


「そうだったかしら」

「そうだったんだよ」


 先生は、ぱたん、と扉をしめると、かるい物音で、あたしのほうへと近付いてきた。どこかしら、現実と切り離されたような動作だった。


 先生は、いつもの通りに、あたしの体温をはかり、それから、口の中の状態を確認する。いいつけをまもらずに、「みついろ小石こいし」をのみくだしたことは、悟られなかったのか、おとがめはなかった。そして、その合間に他愛もない言葉を交わすのも、いつものとおりだ。


 それは、この橙の光のように、ゆるやかな流れの中にまぎれこみつつ、存在している。


「彼女は?」

「あの後すぐに帰ったわ」

「何を話したんだい?」

「夢のはなしを」

「どのあたりまで?」

「全体を。でも完全にすべてではないわ。すべてを話すことは、できない」

「それほど深い夢だったんだものな」

「一緒にクリスマスをすごした人とのことですもの」


 先生はわらった。


「なるほどね」

「しかも、人生最後のクリスマスよ」


 とたん、先生の頬から、笑みがきえた。


「メグ。そういうことは言わないほうがいい」

「でも事実よ」

「口に出していいことと悪いことはある。少なくとも、聞かされた人間が哀しむことを、少しは思ってくれないか」

「――……。」

「僕も、君の意志を尊重はしたい。だけれども、残される側には受け入れがたいことなんだということも、君には知っていてほしい。

 僕は、医者だからね。救われる気のない、生きる気のない命を支える徒労は――いくら経験しても慣れるものじゃないし、それに、僕の心をむしばむものでもあるんだよ」


「それは――患者にむけていうこと?」


 は、と先生のくちびるから吐息がもれた。


「違ったな。ああ、君の言う通りだ」

「先生」


 先生の目が、まっすぐにあたしの目と混じる。


「そうだ。僕は医者なんだよ。一人の医者として君と向き合っているんだ。それ以上のことを求めて言うべきじゃなかったな」


 それは、これまでに一度として聞いたことがないほど、はっきりとした、強い口調だった。


 あたしはだまった。また間違えたらしい。こんなときにあたしができることは、だまって、気配をがんばって小さくすることだけ。先生もまた、だまって作業をつづけた。


 沈黙がおちる。だけど、ここで立ち止まっているわけには、いかなかった。


「――先生」

「なに」


 先生は、もうおだやかな眼差しをしていた。一瞬、先生が鏡に見える。


「お願いがあるの」

「なに?」


 おだやかに、おだやかに先生は微笑む。


 まっていてね。ミスター・カサブランカ。


「精子バンクに問い合わせてほしいのよ。子どもがほしいの」



           †



 先生は一言「だめだ」のもとに、あたしのお願いを断ち切った。


 それから、あたしは、何度もなんども、たのんだ。午前の検診のときも、午後の検診のときも、顔をあわせるたびに、先生に、たのんだ。そして、その都度「だめだ」の返事が、返ってきた。


 ふしぎなことに、先生は一度も「馬鹿なことを」とか、「何を考えているんだ」とか、当然予想された言葉は、使わなかった。


 だけれど、あたしも引き下がらなかった。引き下がれるわけがなかった。なぜなら、ミスター・カサブランカとの約束があるからだ。


 もう、期限が残っていない。


 ひどい眠気が、毎日毎日、ことあるごとに、あたしのまぶたを引きずりおろそうとする。「蜜色小石」が、口からこぼれ落ちる。次から次へと、ころり、ころりと。


 のうぼんもバケツも間にあわなくて、あたしの両手いっぱいにこぼれ落ちる血まみれの宝石は、きらきらと美しくて、多分それは、あたしの命の残骸ざんがいだった。残骸は、指先からもこぼれ落ちて、赤い血液の色ごと、シーツの上に散らばって行った。




 汚してしまったベッドの片付けの間、あたしは、病室のすぐそばにある、ホールで待つことになった。


 ホールにいても、院内はやっぱりしずかだった。他の病棟ならば、それなりに患者さんがいるのだろうけれど、ここは、柘榴病ざくろやまいの感染者専用の隔離棟で、今は、あたしのほかに、ふたりの患者さんがいるきりらしい。それも、顔を見たことはない。


 ガラス越しの陽の光を浴びながら、次の満月をかぞえる。


 自分で決めたことだけれど、もう、あたしの命には、時間がない。


 じかんがないのだ。


「――……。」


 慣れた気配を感じとって、その方向を向くと、やはり先生が立っていた。


 こちらを、じっと見ていた。


 あたしは、ゆっくりと、息をはく。


 余裕のある歩きかたの、革靴がたてる音。先生は、そのまま、あたしの前の席に腰掛ける。衣擦きぬずれの心地好い、かわいたおと。白衣の似合うひとだ。陽の光の、似合うひとだ。


 とても、きれいなひとだった。


「……なにを考えていた?」

「先生の予想していることを」


 先生は視線を床におとすと、深く息を吸いこみ、そして、はいた。


「どうしてあんな支離滅裂な……」


 先生は、それ以上を口に出せなかったらしい。


 それであたしは、ふふと笑った。


「はじめてね」

「?」

「理由をきくのは」


 あたしは、視線を、ガラス窓のそとへ向けた。


 視線のさき、子どもが、つきそいの母親とともに、廊下を歩いてゆく。老人が、看護師に車椅子をおされて、エレベーターに乗り込む。人が生きている。患者だけれど、生きるほうへ向かっている人達の、意志と心がそこにはある。


 寒い空気の向こうで、あたたかく、たくましい気配が、生きていた。


 こぼれ落ちてゆく、あたしの命とは、真逆に。


 視線を、先生へ向けた。


「どうしても、お願い聞いてくれないの?」

「だめだ」

「あたしは、やっぱり何も手に入れることなく、孤独の破片かけらのまま死ぬのね」

「死なせないよ」

「もうじき死んでしまうわ」

「死なせないよ」

「あたしには、もう時間がないわ」

「だからっ、……だから、そう思うんだったら、どうして生きようとしてくれないんだ」

「あたしは、あたえられた以上に、無理に長く生きたいのではないわ。納得のいく生きかたをして、納得のいく死にかたをしたいだけよ。自分の求める倖せがほしいの。ただ、それだけ」

「ご家族の気持ちはどうなる」

「あたしのいない家庭というものがはじまるだけよ」

「メグ!」

「どならないで。病院よ。他の人がおどろくわ」


 実際、ナースステーションの中にいる数人の看護師が、こちらをまるい目で見ていた。それは、おどろいたことだろう。この人が声を荒げるなんて、滅多にあることじゃない。しかし、そんなことにはお構いなしに、先生の表情は、行ったり来たりをくり返していた。


 絶望と、諦めと、怒りと、哀しみと。あたしは、この人をひどく混乱させているのだろう。だけれど、しかたがない。この人しか、相談できるほど関わった医者は、いないのだから。


「ねえ先生。あたしは、家族のことを愛しているわ。あの家に生まれてよかった。あたしとして生まれることができて、ほんとうによかった」

「ならっ」

「あの家に生まれたからこそ、この考えをもったあたしになれたのだもの」


 先生は、悲痛なしわ眉間みけんきざんで、絶句した。


「あたしは、自分のものの考えかたに満足しているわ。不安定さも、劣等感も、潔癖さも、何もかもよ。足りなさすぎて、そして足りないと思える自分がすきよ。だから、足りない部分をおぎなうために、努力して生きてきたのよ。そして、死ぬまでその姿勢を、あたしはくずさないわ」


 でも、どこかで疲れてしまったのだ。


「だから、お願い。あたしに子どもと出会わせて」

「だめだ」

「お願いよ」

「だめだ!」

「お願い」

「それで君が、生きて育てようというのならまた、考えもしよう。だけど、君は子どもを道連れにして死にたいにすぎないじゃないか。ひとりで死ぬのが怖いのか?」

「ちがうわ」

「いや、違わない。ならどうして生きない? 確かに君は他の同年代の子達とは価値観が合わなかったかもしれない。君はものの考え方が、すこしばかりはやく成長してしまった。それは事実だろう。確かに学校という、年齢でくくってしまう機関では、ひどく生きにくかったことだろう。だけれどこれから先、社会に出れば、もっと様々な年代の人達と関わるようにもなる。そうしたら、また色々と変わる。話のわかってくれる人にも出会うかもしれない。逃げても何も始まらない。生きなければなんの発展もない!」

「ちがうわ。あたしはもう誰かに理解してほしいとか、そういうことを問題にしているのではないのよ」


 先生は、無言のまま、立ちあがった。


「まって先生。お願いよ。次の満月までに、どうしてもなの」


 先生は白衣をひるがえし、こちらを、ふりむかない。


「先生」

「――これから東京のほうの学会に出席することになっている。帰りが何時になるかは、わからない」 

「せんせい」

「その間、代わりの先生がつくことになっている。僕の用件はそれだけだ。僕は、そんな要求は聞き入れない、絶対に」


 先生は、ふりかえらなかった。廊下にさす光の帯の中、ふわりとひるがえる白衣のひだが、美しかった。あたしには、それを見送るしかできなかった。


 先生は、ひどく苦しい声をしていた。



          †



 ベッドの上で、上体を起こしながら、しずかに満月を見上げた。


 あたしの胎内から、生命を育みそこなった血液が流れてから、二週間の過ぎる日。その真夜中。あれだけ「みついろ小石こいし」を吐きだしても、まだけずり落とせるものがこの身体にはあるのかと思うと、ふしぎだった。


 冴えた白い光と、はりつめた空気。窓ガラス越しでも、ちっとも色褪いろあせない気配。あたしは、なぜかこれまでにないくらいに、ミスター・カサブランカを身近に感じていた。


 願いは、成就されなかったというのに。


 自分でわかる。もうほんとうに、この身体は最後のときをきざんでいるのだろう。誰にも伝わらなかったけれど、わかってもらえなかったけれど、心というのは、そういうものだろうし、最初から、わかっていたことだ。


 あたしは、あたしなりに、一生懸命、生きた。


 わかってもらえなくても、もういいじゃない。


 きぃ、と音がした。扉のたてる音だ。あたしは、無言で首をめぐらせた。


 先生が、いた。


「こんばんは先生」


 そう声をかけると、先生は、眉間にぎゅっとしわをよせて、苦笑した。


「ただしい挨拶だけれど、今の僕達にはそぐわない気がするな」

「学会はどうしたの?」

「今日終わった。その足で帰ってきた」


 月の光にうかぶ先生も、とても綺麗だった。光の似合う人なのだ。それはきっと、先生が内部に影を飼っているからなのだろう。先生の底には、何度すくっても消えることのない、無尽蔵の闇がある。


 だから、ぷいとそっぽをむいた。


「うそつき」

「どうして?」

「ほんとうは終わったの二日前なんでしょう。代わりの先生に聞いたもの。あたしに会いたくなかったんでしょう」

「……ああ」

「それで、こんな時間になんの用なの?」

「今日は宿直なんだよ」

「――そう」


 先生は扉をしめて、ゆっくりと近付いてきた。靴の音が、冴えた空間に、いやによく響く。生きたもののけはい、だった。


 生きた者で物の怪で獣のよう。


 あたしは、視線をふたたび空へむけた。薄い紺色と、月の光。空気の冴え。すべてが、あたしの膚肌のうえで流れていた。


「先生なんかきらい」

「ずいぶんハッキリ言うな」

「もう時間がなかったのに。もう先はないって、あたし以上に先生がわかってるはずなのに」


 「ひどいよ」、とつづけた矢先、喉の奥がうごめいた。


 お腹の中から、つき上げる嘔吐おうと。手を伸ばしてものうぼんに届かない。


 察した先生が駆けよる。口元をおおうあたしの下に、取った膿盆を差し入れる。がはっ、と、とりつくろうこともできない、汚い音がもれでる。がらがらがらと、うるさい音を立てて、吐血交じりの「みついろ小石こいし」が、膿盆からもあふれ出て、シーツの上を、赤と蜂蜜色で、汚してゆく。


「メグ、しっかりしろ。構わないから吐き切れ」

「だめ……」


 口の中に残る「蜜色小石」を、唾液だえきまじりに吐き落としながら、あたしは首を横にふるう。


「先生、離れて、うつっちゃう」

「構うか! 誤嚥ごえんしないようにちゃんと吐きなさい!」


 先生の手が背中にふれる。


 あたたかい。


 涙がでる。


 生きている。この人は、生きている人だ。


「せんせい、」

「ああ」

「せんせい、くるしい」

「ああ、わかってる」


 ころり、ころり、転がり出る宝石が、先生を汚していく。涙がとまらない。


「ひとりは、いや」

「――メグ」


 ぼろぼろと、こぼれ落ちるのは、命なのか、本音なのか。もうわからない。


「せんせい、あたし、壊れそう。でも壊れたくない。あたし、あたしは、あたしのままでいたい。誰かの手をつかんでも、つかみかえしてくれないもの。伸ばしても、とどかないもの。耐えられないもの。だからもう、もうあんなつらいのはいや。だから、あたしはあたしの形ぐらいは守って死にたいの。どうしてわかってくれないの? あたしこんなに一生懸命生きたのに! だから、あたしはね、あたしはカサブランカになるために子どもが、ほしかっ……」


 ぐっと、力強いものに抱き寄せられた。


「せ」

「俺じゃ、だめだったのか?」

「せんせい」

「君が君でいるために必要なのは本当に子どもだったか? 必要なのは? 俺じゃ、だめだったのか? 俺は、メグ、ぼくは」


 顔を上げた先に、先生の目があった。


「君のことばを聞いていたよ。ずっと」


 先生の目はひどく淋しげで、その目は、あたしのぽっかりと空いた胸のなかを、やさしい満足のようなもので満たしていった。


 それは、ミスター・カサブランカを、抱きしめたときの状態に、似ていた。


 先生のもつ、渇望しているものを得られない絶望感は、ミスター・カサブランカに、とてもよく似ている。満月の白い空気のなか、先生の悲しみが、ゆれている。微笑んだあたしは、両腕をのばして、その首筋にからませる。



 ここにいたのね。


 あたしはみつけたのね。



「あなたは誰なの?」

「――ミスター・カサブランカ」


 ひどく苦しげな回答は、あたしの求めていたものを与えるために、先生が選んだ突破口だった。そして、先生は、医師ではない、ただの孤独のかたまりの青年だった。


 あたしも先生も、あたしたちの魂は、永遠に触れ合わない と知っていた。なぜなら、あたしと先生の求める倖せというものは、全く別種のものだったから。


 あたしは、ミスター・カサブランカに出逢って、はじめてそのことを知った。だけれど、先生は、初めからそれを知っていた。知っていて、それでも、こうせずにはいられなかったのだ。


 あたしはずっと、冷静に未来を思っていた。それは、人の目からは、奇妙に映るのかもしれない。オペや治療を拒否した人間が、明日のことに思いをせるなんてと。


 だけれど、あたしはまだ生きているから、明日を思える。そして、あたしの死んだ後のことをも、思える。明日は、あたしが死んでも続く。


 冷静なあたしの心が、命がけで、さがしている。


 ねぇミスター・カサブランカ。あなたはそこにいるの?


 満月のなか、抱きしめた先生の肩は、白衣の上からでも、ごつごつとしているのが、よくわかった。


 あたしの首筋に、先生の涙がつたい落ちるのを、ただ、おだやかに感じとっていられるのが、うれしかった。


 それは確かに、あたしの幸福だった。


 ゆっくりと身体を離した先生とあたしのあいだには、「みついろ小石こいし」と、鮮血が散らばっている。先生の白衣も、あたしの院内着も汚れていたけれど、これが、あたしの命の残骸ならば、それこそが唯一、あたしたちを結びつけてくれるかすがいなのかも知れない。


「メグ……」

「なに?」

「いきてくれよ」

「せんせい」

「生きる気になってくれ。俺の側で生きる気になってくれよ」


 先生の涙は、綺麗だった。あたしを見上げる、先生の瞳も綺麗だった。あまりに綺麗だったので、あたしは聖母のように微笑むしかなかった。


 ぬぐうことも惜しくて、ただ、見つめていただけだった。


 先生はじきに瞼を閉じて、まつげにからまった涙を、いくつも頬に流した。


 あたしは、流れてしまう儚い感情を、惜しいと思いながら、それでも、なお、この人のかたわらで生きる気はなかった。







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