第51話 三分の道のり
だが、
「山を下りてきた時の
直樹はこの時、亮平と葵の間に同士としての確固たる絆を見たような気がした。
「さて、そろそろお開きにするか。これ以上酔うと、口が滑って取り返しのつかないことになる」
亮平がクククっと笑いながら立ち上がった。
そして別れ際に「たった三分の道のりを、俺たちは必死に駆け抜けたな」と懐かしんで言ったのだった。
◇ ◇ ◇
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